ゴールデンウィークの暇な夜に、
昨年出た Soulwax のライヴ CD+DVD「Part Of The Weekend Never Dies」のDVDを見た。
CD の方は昨年末、買ってすぐ聞いて「こりゃ、今年のベストかも」と思った。
音がキラキラしてて、とにかく楽しそう。
DVD はツアードキュメンタリーと実際のライブの映像とが約1時間ずつ。
ドキュメンタリーの方は日本語の字幕なし。英語のみ。
でもまあたいして難しいことは言ってないので、だいたいのことは分かる。
ツアーで各地を回ってるときのオフショットとステージと、メンバーや関係者たちのインタビュー。
構成は世の中によくあるものと変わらない。
日本で撮った映像がよく出てくる。電車の中とか、フジロックのマーキーのテントとか。
インタビューは、Justice や Peach に、LCD Sound System の James Murphy など。豪華。
Kitsune の Masaya Kuroki も登場する。
ライブ会場にいた人たちにカメラを向けるとサイコーサイコー言いながら踊ってる。
フジロックの若い子たちも、そう。
「キラキラしてて、とにかく楽しそう」というのが、ドキュメンタリーからもひしひしと伝わってくる。
続きのライブ映像を見るのが楽しみになってくる。
ライブの方はロンドンの fabric を中心に、
世界各地120箇所の映像を1パートずつめまぐるしくつないでいくというもの。
気の遠くなりそうな編集作業。
白い清潔さをアピールした衣装を着た4人。
ドラムは生で、汗だくになって叩きまくり。
そこにサンプリングとキーボード。エフェクターを掛けたヴォーカル。
メンバーは時々ベースやパーカッションと楽器を持ち替える。
この人たちポテンシャルが高いなあと思う。
打ち込みの音も多いんだろうけど、
4人だけでここまでダイナミックな音が出せるんだ、と感心する。
ダンスバンドとしての、グルーヴがある。
これは気持ちいいだろうなあ、日本に来たら見たいなあと思う。
現時点で踊れるロックの最高峰かもしれない。
というか、今年のサマソニに来るんだね。soulwax と 2 many DJ's の両方で。
これは絶対見に行かなければ・・・
(今年のサマソニって金曜から3日間か。この8/7(金)ってのが熱い。
My Chemical Romance, Nine Inch Nails, Aphex Twin, Lady Gaga, Mercury Rev・・・
Kyte なんかも気になるねえ)
Soulwax の偉大なところって、
2 many DJ's でマッシュアップを「発明」して、自ら楽しみながら普及させたこともそうなんだけど、
(IT業界にいるとこの言葉、ものすごく手垢にまみれていて、がっかりする)
そこから Soulwax という生身のロックバンドに戻ってきて、
さらにそれを、Nite Versions というダンスアクトへと進化させたところにあると思う。
マッシュアップありのリミックスした楽曲を生で演奏するっていう。
エレクトロで熱気ムンムンなロボット・ファンク。
僕が言うまでもなく、Justice や Digitalism ってのは Soulwax が始めたことを受け継いでいる。
そういう流れを生み出したという意味でも、Soulwax ってのは
00年代の最重要バンドを10個挙げろって言われたら入ってしかるべきだと思う。