スペイン一人旅 その28(7/30:東京の夏)

7/30(木)


眠って起きてを繰り返す。
頭上のモニターではマイケル・ジャクソンのビデオクリップが流れていた。
「BAD」や「Black or White」懐かしい。
今、世界中の飛行機で追悼というか時の人ということで
マイケル・ジャクソンのクリップが流れているのだろう。


次に起きたときには007の最新作が上映されていた。
今ってジェームズ・ボンドは誰なんだろう?
なんか全然知らない人だった。
ショーン・コネリーロジャー・ムーアとは全然違う。
小さい頃に水曜ロードショーで見たボンドが焼き付いて離れないから、正直違和感あり。


日本時間にして5時半頃。機内が明るくなって、朝食。
朝っぱらからまたビール。


あっけなく成田到着。
ぞろぞろと通路を歩いて、入国審査。
海外で入国審査だと「ハロー」ないしは現地の類する言葉を言ったりするんだけど、
日本人相手だと何も言わない。黙ってパスポートを差し出すだけ。
それで全て終わってしまう。


検疫を通過。
手荷物受取にていつまで経ってもリュックサックが出てこない。
もしかして、バルセロナ−フランクフルトのフライトから
積み込み忘れたかもしれない・・・
最後の最後の方まで残って、ようやく出てくる。


税関では「何を買ってきたんですか?」と「vaho」の鞄が4つ入った袋だとか、
バルセロナの空港で買ったお土産だとか中を開けてみせる。
「タバコは1カートンですか?」だったらオーケーだということで通される。
お客さんからはイベリコ豚のハムを買ってきてと頼まれていたけど、
ハムとかソーセージって持ち込み禁止なんですよね。
空港でたくさん売ってたけど買ってこなくてよかった。


両替。125ユーロを残して、1万6000円ほどとなる。
出発時より円はさらに少し下がっていたようだ。


下の階に下りていく。
京成スカイライナーも成田エクスプレスもちょうどいい時間のがなく、
京成線の特急に乗って上野まで行くことにする。1000円。安い。
でも、普通の電車。
スーツケースを持っていたら不便だけど、リュックサックなら網棚に乗せればいい。
ホームで待つ間に母に電話をする。無事帰ってきたと。
乗ってたのは1時間半ぐらいか。
中上健次の「奇蹟」を読み終えて、村上春樹の「意味がなければスイングはない」を読む。


上野到着。よく晴れた東京は日差しがギラギラとしていて、ムシムシした熱気がまとわりつく。
東京はどうしてこんななんだろうな。
バルセロナに比べたら「おかしい」としか言いようがない不思議な気候。
文明が発達しすぎたせいなのだろうか?


山手線から中央線に乗り換えて、荻窪まで。
たくさん荷物を抱えているというのに、西友無印良品でポストカードのアルバムを2つ買って、
(過去の海外旅行で買った風景の絵葉書と、絵画の絵葉書をそれぞれ整理しようと思った)
西友volvic を買って、本屋で今月号の Rockin'on を買って。
両手に持ちきれなくなって、さらにコンビニで緑のたぬきの大盛り。
帰りの飛行機の中から、食べたいなあと。西友で生卵を買って。
帰ってきて、まずはそれを食べる。うまいなあと思う。


荷物を片づけて、ひと眠りして、また西友へ。
夜食べるものを買いに行く。店内をブラブラ歩いて、焼きそばにしようと思い立つ。
富士宮の焼きそば、2食入り。
夜、作って食べる。
ダラダラ起きてウィスキーソーダを飲んでいたら、午前1時となっている。
あー、旅が終わったなあと思いながら、布団に入る。
スペインが、どんどん遠くなっていく。