サマソニ09 その3(8/7:Dragon Ash 〜 グッドラックヘイワ)

次に見たのは、Dragon Ash千葉マリンスタジアムで。
ここから急に大物へ。こういう機会でもなければ見ないだろうと。
まだ日中ということもあって、アリーナ前方は楽に入れる。
「La Bamba」のカバーで始まった。
冒頭の「Para bailar la Bamba 」というフレーズが「サマソニ調子どうだ」となって、
以下サマソニ向けの替え歌。途中、力技で転調して他のラテン系の曲にスイッチして戻る。
余裕シャクシャクの横綱相撲。その後もマッシブなラテン系な曲が続く。
今、日本で最も実のある音楽をやってるのはこいつらなんだなあと思う。
最近アルバムを買ってなくて、最後に買ったのは「Lily of Da Valley」か。全然昔。
ラテンにどっぷり漬かってからというのは気になりつつ、なぜか手が出ず。
こりゃ買わなきゃと思った。


何年か前にダンサーが2人加入したと聞いて、なんだそりゃと思った。
kj という人は音楽至上主義だとばかり認識していたからだ。
でも、見てすぐ分かった。確かに、必要だ。その場が華やかになるというだけじゃなくて。
声や音だけじゃなく、ヴィジュアル面でのメッセージを担っている。
何より、踊ってて楽しそうなんだよね。
長身のダンサーの方が登場の場面にて、
Dragon Ash と染め抜かれた大きな黒い布を両手でしっかりと握って振り回す。
これがかっこよかった。


もっと見たいなあと思いつつ、
今日の目当ての1つ七尾旅人の時間が迫っていたのでスタジアムを後にする。
というかこういうフェスで1時間弱のステージを見るより、
ちゃんとしたライヴを見たほうがよさそうだ。
チケット取るの難しそうだけど。


今日2度目の River Side Garden へ。
キーボードとドラムの2人が演奏していた。結構人が集まっている。
コーラを買って、芝生の後ろの方で飲みながら聞く。一番後ろでも十分近い。
演奏を聴いて、「おっ」と思う。
何かがあるんですね。ただ、うまいだけじゃない。編成がユニークなだけじゃない。
ジャズがメインとしてあるんだけど、基本的にいろんなジャンルの音楽の旨味が詰まっている。
タイムテーブルを見てみると、名前はグッドラックヘイワ
帰ってきて調べてみたら、2人とも SAKEROCK のメンバーだった。
キーボードの方は即に脱退してるけど。


僕が酔ってたからかもしれないけど、暴れ狂う京劇みたいな曲があって、
聞き間違えでなければメトロスのカバーがあった。
最後の2曲か3曲で、フルートがゲストで参加。
アンコールっぽくラストの曲はパンクな短いナンバーだった。
いい。これはいい。この日一番の、「このままもっと聞いていたい音楽」
福原美穂もそうだけど、土曜の夜帰ってきてすぐ、HMVでCDをオーダーした。


途中のとぼけたMCが良かった。
「みなさんは B'z 見るんですか?」
「B'z 明日だよ」
「じゃあ今日は?」
「俺は、Aphex Twin 見ようかどうか迷ってる」
「何その、Aphex Twin って?」(ドラムの方なんだけど、とてもミュージシャンとは思えない発言)
「Richard D James って人がソロでやってるんだよ」
「そういえばさ、今日ね、移動の間にドラクエやろうとDS持ってきたのね。
 で、フルートのソガ君なんかと駅前で待ち合わせしてて、DS閉じて、
 すれ違い通信ってすれ違った人のコメントが入ってくるモードにしたらさ、
 『今日は Aphex Twin 見るぉ。』ってコメントが入っててさ。ふーんって。
 だから僕も、『今日、River Side Garden で14:20からグッドラックヘイワ、ライヴやります』って
 コメントを配ろうかと思ったんだけど、やめちゃった」
「…それやったらすごい、あざといよね」


七尾旅人を待つまでの間、Seaside Village からはなにやら素人っぽいレゲエの演奏が。
MCが「俺もスタジアムで歌いてえ。そしたら女にもてるから」とかそんなしょうもないことを歌っている。
うるさくて、いらなかった。
ステージに登場した七尾旅人が、なんだあれはと目を細める。