「Music Magazine 増刊 40th アルバム・ランキング・ベスト200」

Music Magazine 40周年ってことで、
創刊された1969年以後のアルバムのうち、編集部の選んだノミネート作品1050枚の中から
Music Magazine 系のライターが40枚を選んで、この40年間のベストアルバム200枚を選出する。
中村とうよう北中正和、五十嵐正、大貫憲章大鷹俊一小野島大湯浅学岡村詩野
などなど錚々たるメンツ。ムードマンの名前もあったりする。
ゼルダというか、Bo Gumbos どんとの奥さん小嶋さちほもいる。


大事なことは69年以後なので、
The Band 「Music From Big Pink」
The Beach Boys 「Pet Sounds」
The Beatles 「Sgt Pepper's Lonely Hearts Club Band」
Bob Dylan 「Highway 61 Revisited」
といった「ロックの名盤」の常連たちは入ってこないんですね。
そういう縛りがユニークかつ、ツボをついたセレクションにしている。
「B」で始まるアーティストだけでもこれだけ取りこぼすという。


その逆に1969年はと言うと、ノミネート作品を見てみると
King Crimson 「In the Court of the Crimson King」
Led ZeppelinLed Zeppelin
Sly & The Family Stone 「Stand !」
The BeatlesAbbey Road
といったところがノミネートされている。
日本だと早川義夫の「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」とか。


ベスト200の結果は Music Magazine 的というか中村とうよう的で
かなりワールド・ミュージックより。
そこに大鷹俊一的表裏含めてロックのなんたるかを問う価値観と
小倉エージや荻原健太といった大御所の票がどこまで絡むかっつうなんとも不思議な出来栄え。
Guns 'N Roses 「Appetite for Destruction」なんて入らないんですよね。
ユニコーンBo Gumbos はノミネートされても、ブルーハーツは選ばれない。


こんなのやってる当人以外面白くもなんとも無いが、
ノミネート作品1050枚の中から僕も勝手に40枚選ぶ。頼まれもしないのに。
でも、こういうのを考えてるときって、ほんと楽しい。心から楽しい。
自分の好きな曲を集めたテープを作るような感じ。


あの名盤、この名盤が持ってない、聞いたことないというのが歯がゆい。
The Band も2枚目を聞いたことがない。自分で自分に「おかしい」と言いたい。


逆に、「Henry Cow は「Western Culture」だけ?「Leg End」は?」ってことにもなって。
1050枚ってのは多いようでいて全然少なくて、結果、Music Magazine に似てきてしまう。


01. Carole KingTapestry
02. Led ZeppelinLed Zeppelin IV」
03. Sly & The Family Stone 「There's a Riot Going On」
04. Joni Mitchelle 「Blue」
05. Neil Young 「After the Gold Rush」
06. The Rolling Stones 「Let It Bleed」
07. 岡村靖幸 「家庭教師」
08. Television 「Marquee Moon」
09. Gang of Four 「Entertainment !」
10. My Bloody ValentineLoveless


11. The Beatles 「Let It Be」
12. The Police 「Synchronicity」
13. The Pop Goup 「For How Much Longer Do We Torelate Mass Murder ?」
14. David BowieZiggy Stardust」
15. Laura Nyro 「New York Tendaberry」
16. Guns 'N Roses 「Appetite for Destruction」
17. Public Image Limited 「Flowers of Romance」
18. 村八分「ライブ」
19. Joy Divison 「Closer」
20. Bob Marley & The Wailers 「Live !」


21. This HeatThis Heat
22. Scritti Politti 「Cupid & Phyche '85」
23. The Doors 「L.A. Woman」
24. Talking Heads 「Remain in Light」
25. Nick Cave 「From Her To Eternity」
26. はっぴいえんど 「風街ろまん」
27. The Stone RosesThe Stone Roses
28. ボ・ガンボス 「Bo & Gumbo」
29. Roxy MusicAvalon
30. The White Stripes 「Get Behind Me Satan」


31. 小沢健二 「ライフ」
32. Radiohead 「OK Computer」
33. Los Lobos 「Colossal Head」
34. ユニコーン 「服部」
35. Lloyd Cole & The Commotions 「Rattlesnakes」
36. Red Hot Chili Peppers 「Mother's Milk」
37. Janes Addiction 「Ritual De Lo Habitual」
38. Sonic Youth 「Goo」
39. Happy Mondays 「Pills 'n' Thrills and Bellyaches」
40. Juana Molina 「Segundo」


いやー、日曜の夜、気が付いたらかなりの時間が経過していた。
怖い怖い。


Throbbing GristleLittle Feat も Red Krayola も Van Morrison も泣く泣く圏外。
Led ZeppelinThe Rolling Stones は複数枚選びたいところをそれぞれ1枚ずつ。


それにしても、選んだ結果を見るとその人のなんたるかが如実に出ますね。
お里が知れるというか。
自分はやはり80年代のニューウェーブ
90年代のその子孫たちが好きなんだなあと。