そういえば、最近そろばんって見ないな、と思う。
小学生がお稽古バッグみたいなのを持ってて、ケースが突き出ているってやつ。
上京して、10数年。東京じゃトンと見かけない気がする。
これは東京だからそうなのか、それとも歳月の経過の問題なのか。
僕が小学生の頃、クラスの大半が通っていた。
皆が通うので、僕も通うことになった。
6年生までかな。
才能が全くなくて、段まで行かなかった。
「全国珠算教育連盟」の試験で、3級だったか2級止まりだったような気がする。
試験に落ちて泣いたとか、いい思い出がないな・・・
算数の成績が良くなったかどうかもよく分からない。
正直、何かの役に立った気がしない。
そろばんにも暗算がある。
頭の中で珠をイメージして、机の上で架空の珠をはじくという。
小学生の頃までは算数の成績の良かった僕は
指を動かすふりをして、ほんとに暗算をしていた。
でもそれが通用したのも、やはり何級かまで。
「若草そろばん教室」ってとこに通っていた。
検索してみたら全国にあるようだ。
でも、なんらか全国展開しているのか、
ありがちな名前なだけなのかは分からず。
僕の通っていた教室はまだあるようだ。
なんかちょっとホッとする。
僕らを教えていた先生はまだ健在だろうか。
あれからもう20年以上経過している。
もしかしたら連盟から派遣される別の先生にバトンタッチしたかもしれない。
ホームページがあったので見てみたら今は「パソコン学習」なるものがあるようで、
時代が変わったなあと思う。21世紀だもんな・・・
東京でそろばんを見かけないのは、人気がなくなったからというのではなく、
お稽古を習いに行くぐらいだったら学習塾に時間をかけた方がいいって風潮があるのかも。
同じように書道教室的な要素も街で見かけないね。
行くとしても男の子ならサッカー教室で、女の子ならピアノ教室か。
このまま少しずつ衰退していきそうな感じだけど、
そろばんって22世紀にも生き残っているだろうか?
江戸時代から生き残っているのだから、
日本という国がある限り存続し続けるような気はする。
でもどちらかというと、伝統文化の保存みたいな扱いで。
コンピューターの進化に連れて、
一般人が技術として習得する必然性が下がっていく。
でも、思いがけないことでブレイクはあるかもね。
世の中はきまぐれなものだから。
そもそも、「楽器」としてのそろばんの可能性。
そういったところから再評価されるかも。