古本と特に関係はなく、神保町で仕事をしてて早1年以上。
せっかくだから個人的な古本屋ガイドを書いてみた。
神保町は古本屋がたくさんあるけど、素人目にはどれもこれも同じように見えます。
でも、それぞれ得意分野があるんですね。
登山だったり植物だったり中国だったり。
僕は普段サブカル・アート系にしか行かないので、
まあ、そういうガイドです。
それぞれの店の位置については、
地図を作ってみたのでそれを参考にしてください。
http://maps.google.com/maps/ms?ie=UTF&msa=0&msid=117662048941785117633.000476034f82d532350f4
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【靖国通りエリア】
■@ワンダー
東京都千代田区神田神保町2-5-4
http://www.atwonder.co.jp/
http://atwonder.blog111.fc2.com/
僕の知る限りで唯一、ハヤカワ文庫のSFをたくさん置いている。
このところめぼしいものが売られてないのは
見つけるたびに僕が買い占めてるから。
創元社のは少ないけど、サンリオ文庫は多い。
今はもう売れちゃったけど
ロジェ・カイヨワの「妖精物語からSFへ」が5000円近くだったか。
欲しかったなあ。
■ブンケン・ロック・サイド
東京都千代田区神田神保町2−3
http://homepage2.nifty.com/bunken/
名前にロックとつくだけあって、音楽系の雑誌に強い。
ミュージック・マガジンは在庫が60年代から。
「ヤング・ギター」や「ギター・マガジン」といった楽器系の雑誌や
「Vicious」に「Fools Mate」に「Cure」に「SHOXX」などのヴィジュアル系、
洋楽のツアーパンフまで。
普通に、「レコード・コレクターズ」や「Rockin'on」や「Cross Beat」
といった総合ロック雑誌も充実。
「BANDやろうぜ」「B・PASS」「Fools Mate」「パチ・パチ」「What's in」・・・
店の奥は特撮、アニメ、鉄道雑誌のコーナーで、
ここまで来ると僕もよく分からない。
Switchのジョン・カサヴェテス特集が学生時代からずっと欲しくて、
でも全然見つからなくて、こことブンケンと定期的に通ったのが懐かしい。
結局、amazonのマーケット・プレイスで買いましたが・・・
■ヴィンテージ
東京都千代田区神田神保町2-5 神保町センタービル1F・2F
http://www17.ocn.ne.jp/~vintage/
ドラマや映画の脚本に映画のパンフレットが強くて
年代別にキネマ旬報がずらっと並んでるんだけど、
「Switch」「Studio Voice」「Barfout!」に始まり
「サライ」「東京人」「BRIO」「Casa Brutus」「太陽」「現代詩手帳」
「広告批評」「デザインの現場」「鳩よ」・・・
そもそも(サブ)カルチャー全般に強い。
スポーツ系も揃ってて「サッカー・ダイジェスト」がかなりの分量。
「紙のプロレス」「ボクシング・マガジン」「ベースボール・マガジン」・・・
2階はファッションと音楽とアイドル。
ミスチル、EXILE、チャゲアスにB'zに米米に矢沢栄吉。
ファンクラブの会報まで売ってる。
アイドルは昔の「プレイボーイ」といった雑誌に
写真集にVHSのビデオテープ、
その奥が中高生が買うようなエロ本。
足を踏み入れると甘酸っぱいパワーに圧倒される。
学生時代の映画サークルの後輩が撮った映画に(たぶん)出てた人が
役者やりながらずっとバイトしている。
ま、そういう店。
■矢口書店
東京都千代田区神田神保町2-5-1
http://homepage3.nifty.com/yaguchi/
映画、演劇中心。
昔の映画の台本、最近のテレビドラマの台本がたくさんある。
さすがに映画はそんな有名なのは少ない。
さっき見に行ったらドラマだと「ショムニ」「ハケンの品格」
映画とだと「ボクの女に手を出すな」「君は裸足の神を見たか」
矢口書店の隣。仲良く並んでいる。
クラシック関係の本が多い。楽譜もあるとか。
入口近くにロックとジャズの本がある。
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【すずらん通りエリア】
■magnif
東京都千代田区神田神保町1−17
http://www.magnif.jp/
8月ぐらいにすずらん通りにできた店。
ここもStudioVoiceやSwitchの在庫が多いんだけど、
どっちかと言うとファッション系。
デザイン、ファッション、インテリア、スローライフに強い。
「Ku:nel」「ソトコト」「自休自足」
「装苑」「Cutie」「Can Can」「anan」「Seventeen」・・・
60年代の「MEN'S CLUB」が4000円。
「i-D Magazine」「Vogue」「Hapars Bazaar」といった洋雑誌も充実。
かなり昔の「暮らしの手帳」なんてのもある。
Comme des Garcons の広告ポスターを集めた洋書を買った。
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【駿河台下エリア】
■大屋書房
http://www.ohya-shobo.com/
東京都千代田区神田神保町1-1
ここだけ毛色が違って、江戸・明治時代の古書専門。
浮世絵のオリジナルを時々眺めに行く。
ピンからキリまで複製が売られてて、安いのだと1000円か。
神保町だともっと安いのを売ってる店があって、
カラーコピーみたいなのが300円から見つかる。
そういうのを買ってきて、会社の机の前に貼ってる。
なぜか妖怪モノを置いていて、
オリジナルの「妖怪カタログ」を刊行している。
山と積まれた中に、
「東海道中膝栗毛」や「南総里見八犬伝」など。
福沢諭吉をたくさん見つける。
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【お茶の水小学校エリア】
■JANIS2
東京都千代田区神田小川町3-20 エチゴヤビル1F
http://www.janis-cd.com/janis2/
古本屋じゃないけど。
神保町は割と中古CD屋が多いですが、どこもたいしたことはなく。
ここと、靖国通りのDiskUnionぐらいかな。
洋邦ロック中心で、ジャズやソウル、ヒップホップなどはまあまあ。
John Zorn の運営する TZADIK RECORDS や
スイスのフリー・ジャズ系 Hat Hut Records といった
現代音楽系ノイズが割と充実している。
廃盤系がレジカウンター飾られている。
スピッツの「ヒバリのこころ」が10万ぐらいしたかなあ。
裸のラリーズなんかもたくさんあった。
■KEIZO BOOKS
東京都千代田区神田小川町3-16
http://www.keizobooks.com/
洋書、かつ写真集や画集といったアート系が中心。
日本のだけど展覧会のカタログもあり。
絵本やアメコミも売ってる。
棚に収まりきらなくて床に本を山積みってところがいい。
いや、最近僕が行ったときが棚卸中だったのか?
前はもっときれいに片付いていたような。
KEIZO BOOKSの向いの小さな古本屋。
映画とか音楽とか、趣味でやってるんだろうな。
植草甚一系とでもよぶべきか。
古き良き時代のアメリカ映画のポスターや
60年代頃?のシングルを扱っている。
Village Vanguardの向い。