痔の話その2

今年1年を振り返ってみると、
実は大きなテーマとして「痔に悩まされた1年」というのがあった。
あれは3月だったか、排便時、ふとした拍子に内側がざっくりと切れた。
死ぬかと思った。
以後、直らない。


元々内側が切れやすかったけど、ほっとくとしばらくして直った。
それが今回ばかりはどうにも直らない。
肛門の周りにポリープのようなものができたということもあって、
前にも書いたが、初めて病院に行った。


肛門から診察器具を入れて、イタイイタイと思わず声が漏れる。
医師の診断では中が腫れていて、切れやすくなっているとのこと。
4月から断続的に診察を受けに行って、以来、その状態がずっと続いた。
腫れを取る薬をもらって飲んで、肛門から挿入する薬を朝晩使用する。
全然良くならない。
「良くならない」と思って、しばらくそのままにしておくとさらに悪化する。
ジンジンした痛みが何時間も続くようになる。
スペインに行った7月が一番ひどくて、実はその点では異国の地で日々大変だった。
一言で言うと、血まみれ。


帰国後の8月からまた病院に通いだす。
しかし、状況は芳しくない。薬で改善しない。
あるとき、医師に聞かれる。
「岡村さん、辛いもの食べます?」「ええ、好きです」
「お酒は?」「よく飲みます」
「岡村さん、それじゃ直るものも直らないよ」
そうか、と思う。以後、酒は控えるようになった。
家にいるときは極力飲まない。
それは今も続いていて、週に1度しか飲まなくなった。
そうすると少しずつ良くなってきた。
薬も効き始めた。内側の痛みが軽くなって、出血も減った。


でも、どうしてもゼロにならない。一進一退を繰り返す。
「しばらく様子を見ましょう」と言われたので、病院には行かなくなった。
行っても変わらないということに気づいた。
その分、食事療法とかでいけないか考えだす。
「痔にいい食べ物」で検索するとヨーグルトの乳酸菌が腸にいいとあるのを読むと、
そこから先毎朝、ヨーグルトを食べるようになった。
心なしか少しずつ良くなっている気がする。
しかし、劇的によくなったりはしない。
以前として切れた状態が続いている。


あるとき、ネットで検索していたら「レンシン」という薬を見つける。
漢字で「蓮神」と書く。14包で5000円と高い。
しかし藁にもすがる思いで購入してみる。宅配便で届く。
利用者の声というので「苦くて飲みにくい」ってのがあって、
飲んでみたら実際にとんでもなく苦かった。分量も多くて、むせる。
でもその分効き目がありそうに思う。
血行を良くして出血を抑え、痔の症状全てに効くとある。
いぼ痔も手術せずに治ると。
確かに、服用していくうちに肛門の周りに生えていた突起物が小さくなっていって、
1週間後には消えてしまった。すげーと驚く。魔法というか奇跡だ。
しかし、内側の痛みは依然としてなくならない・・・
出血は全くなくなったんだけど。


今、そんなところ。
「レンシン」2箱目を購入して服用しているが、3箱目まで続けるべきか否か。
高すぎるんだよなあ。


そんなこんなで戦いは続く。
来年も。
というか、たぶん、一生の間。