京都で友人と飲む

祝日。東京に帰ってまた戻ってきても交通費がかかるだけだし、そのまま大阪に滞在。
予定なしだったので京都の友人と会うことにする。


8時に起きて部屋でうだうだ過ごしたのち、9時過ぎに駅へ。
京阪線の各駅停車に乗って、守口市の駅で急行に乗り換える。
途中眠くなってうとうとする。目が覚めて気付いたらかなり田舎な場所を走っている。
ここはどこだろう? と思いながらまた眠る。


三条の駅で下りる。
曇り空。寒い。雨が降り出してコンビニで傘を買う。
10時過ぎに到着して河原町のアーケード街をブラブラするが、店はどこも開いていない。
祇園何必館に行ってみるが、展示物の入れ替えで休みだった。


友人と待ち合わせの11時半、三条の駅で落ち合って、
そのまま三条の通りを歩いてアーケード街を抜けて、イタリアンの店に入る。
岩海苔とヤリイカのクリームソースを生パスタで食べる。
その後どうしようか、となる。
晴れていて暖かかったら鴨川沿いに七条まで歩いて三十三間堂に行くつもりでいた。
しかしこれだけ寒くて雨が降っていたらそれもどうよということになって
映画を見に行くことにする。
何も京都まで来て映画を見る必要はないのだが、他に時間をつぶせるものはなく。
というか僕が映画見たかったということもあり。


先ほど歩いていて見つけたシネコン(MOVIX京都)へ。
この映画館、一日を通して上映中の作品は少なくて、
見たかったものはことごとく夕方か夜に一度か二度上映するだけだった。
かいじゅうたちのいるところ』も『パラノーマル・アクティビティ』も夕方まで時間が空く。
じゃあってことでクリント・イーストウッドの最新作『インビクタス』を見ることにした。
チケット売り場は長蛇の列。一階ロビーを埋め尽くして、建物の外まで。
映画業界が不況だとはちっとも思えなかった。


映画が14時過ぎに始まりで、1時間半近く間が開く。
僕が以前この界隈で京友禅アロハを買った店に入ってみると
去年もそうだったけど、扱う商品が女性もののみに変わっていた。
もう一軒、三条のアーケードの店は閉店していた。


イノダコーヒ」に入る。友人とは2年前に会ったときにもここに入った。
奥の円形のテーブル席に座る。
ケーキセットにして、レモンパイと「コロンビアのエメラルド」
コーヒーを飲みながら友人たちの消息の話をする。


13時を過ぎるが、まだまだ時間がある。
なんとなく、京都市役所前の地下街を歩いていみたくなる。地下街好き。
しかし入ってみるとたいしたことない。
地上に出る。雨が降り続き、アーケード街に戻る。


映画を見終わって、おしゃれ系の焼き鳥の店を見つけて入る。
五日間焼いたり寝かしたりを繰り返した串焼きの皮とポンジリを食べる。
あと、コラーゲンの入った鶏の鍋。これ、なかなかうまかった。


もう一軒入る。今度は安いの、ということで路地裏に見つける。
寒くてかなわんと熱燗を飲む。
おでんが300円。平日はちぎり肉の焼き鳥が一串10円とのこと。


京阪線に乗って帰ってくる。
友人が住んでいるのも京阪線で、大阪と京都の境目。
せっかく二人して京都に来たのに観光らしい観光はなにもしなかったなあと。
これならお互いの中間点ないしは友人の住んでいるところを訪れるでもよかった。
樟葉辺りで。3月になったらまた会おうということで別れた。