『ホリデイ』『死霊のしたたり』

先々週の日曜にまとめて見た映画。

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『ホリデイ』


ロンドンの新聞社で働くケイト・ウィンスレット
ロスで映画の予告編を製作する会社を経営するキャメロン・ディアス
それぞれ恋人に去られ、失意のクリスマスを1人で過ごすことになり、「あーあ」という気分。
それがたまたまネットで出会って意気投合、2人は2週間の休暇の間、住んでる家を交換する。
ケイト・ウィンスレットは映画音楽の作曲家ジャック・ブラックと出会い、
キャメロン・ディアスはロンドンの編集者ジュード・ロウと束の間の恋に落ちる。


世の中にはいろんなジャンルの映画があるもんだけど、
恋に仕事に頑張る女性たちを励ます映画っていうのがあるもんなんですね。
これがまさしくその典型。
トントン拍子にあれこれことが進んでいって、いいことづくめでめでたしめでたしとなる。
それってじゃあ男が見たらつまらんかというとどうなのだろう?
僕は十分面白かった。いいんじゃん? と思った。
2時間の娯楽作品として過不足なし。
テンポよく物事が進んでいって、無駄がなくて、よくできている。
嫌みなく、心温まるハッピーエンド。
映画ってこういうささやかな夢を与えてくれるものなんだよなあということを再認識した。


もう一回見てもいいね。何年かしたら。
でもそれも女性と共にゆったりとした部屋でソファーに座って大画面で
といったシチュエーションだったら、の話であって
数年後にいまだ一人きりの部屋でDVD借りて見ていたとしたらなんか寂しい、を通り越して怖い。


映画好き、映画音楽好きとしてはレンタルDVD屋の棚を前にして
著名な作品のテーマ曲を口真似するジャック・ブラックがよかったね。
炎のランナー』と『ドライビング・ミス・デイジー』『風と共に去りぬ』『ジョーズ
ここに最後、『ミッション』の映画音楽が最高傑作だと語られる。そうか、そうなのか。
探して聞いてみよう。調べてみたら作曲は Ennio Morricone だった。


それにしてもケイト・ウィンスレットのあの眉の太さ。
あれはいいのだろうか?

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『死霊のしたたり』


ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』『ゾンビ』『死霊のえじき』のジョージ・A・ロメロの三部作や
死霊のはらわた』『バタリアン』など、世の中にはゾンビ映画の名作がたくさんある中で
この『死霊のしたたり』を見逃していたことがもう長いこと気になっていた。
上記の作品はどれも中学から高校、大学入って1年や2年の時に見ている。
見なかったのは、『死霊のしたたり』が最もB級的匂いが強かったからか・・・


死体を蘇生させる実験をしていたマッド・サイエンティスト見習いの年食った学生が
人体実験をしたいがために病院に忍び込んで死体安置所で蘇生薬を注射。
大学病院で働く主人公の医者とその恋人が大変な目に会う。
学長である恋人の父親がすったもんだの揚句ゾンビとなり、大学病院を牛耳る教授もゾンビとなる。
そして最後、恋人もゾンビに襲われて死んでしまい・・・


この教授のゾンビが首と胴体を切り離されて、大暴れ。
実は主人公の恋人が前から好きだったとかでゾンビになったのをこれ幸いとやりたい放題。


安っぽくてバカっぽくて、エッチっぽい。
だけどここで言うエッチもセクシーさ皆無の、とりあえず裸を出しとけばいいだろう的な。
しょうもねーなーと思いつつも面白がって見てる。実際面白い。
こういうのの、安っぽくて面白くない作品と安っぽいけど面白い作品の差がどこに出るのか、
演出とか脚本なのか、ゾンビへの強い愛情なのか、それとももっと別な要素なのか、いまだよくわからず。
研究してみる価値はありそう。
観客をバカにせず、「オレが世の中で最も怖い映画を作る」という気構えが
あるかどうかってとこが関係しそうだけど。


続編はこの主人公の恋人を蘇生させるために
あちこちの死体からパーツを集めて人造人間を作る話らしくて、
気になるから借りて見てみようと思う。