離 - 007 : ハートロッカー、白川静、空き巣?

7時過ぎに起きる。
この日は有給。この週末、離が大変なことになっているのに
明日は琵琶湖・京都で関西汁講でつぶれてしまうということもあり。


しかし、朝は映画を見に行く。
ハート・ロッカー』がどうしても見たくて。
いつもの通勤列車に乗って、淀屋橋から梅田へ。
8時20分頃、梅田TOHOに到着する。
まだ開いてなくてしばらく近辺をブラブラする。


ハート・ロッカー』はアカデミー賞にふさわしく、きちんとした映画だった。
イラク戦争最前線の爆弾処理班で生きるか死ぬかのしのぎを削る男たち。
人はなぜ生きるのか、死ぬのかという普遍的な問題が
軽くもなく重たくもなく、適度な距離感で描かれていた。
主人公がアメリカの生活に戻ってからの短い場面に全てが描かれている。
名セリフがあった。主人公が生れたばかりの息子に向かって。
「父さんぐらいの年になると好きと言えるものは一つか二つぐらいになってしまう。
 そして俺が好きなものは、たった一つしかない」
その後の映像と重ね合わせるとこのセリフ、とても深みがある。


見ていて2時間という長さを全く感じさせなかった。
え? もう終わり? ものすごくストイックで無駄がない。
ガイ・ピアースレイフ・ファインズが短いながら要所要所で登場していて、いい。
監督のキャスリン・ビグローは初の、監督賞を獲得した女性となる。


見終わって、ラーメンのガイドブックで見かけた「あらうま堂」に入ってみる。
味噌ラーメンのチャーシュー増しにチャーマヨ丼。
普通にうまい。もう一度食べたい。
店内はとても混んでいた。


今後の離を円滑に進めるために
梅田界隈の大きな本屋を回って思い切ってあれこれ買い込む。
白川静、結局買ってしまった。


ブックファーストにて:
・『字訓』(白川静平凡社) \6,000
・『自然学曼荼羅』(松岡正剛工作舎) \1,800
・『世界史年表・地図』(亀井高孝他編/吉川弘文館) \1,400
・『角川 世界史辞典』(阿部謹也他編/角川書店) \3,800


紀伊国屋書店にて:
・『字統』(白川静平凡社) \6,000
・『岩波 哲学小事典』(栗田賢三・古在由重編/岩波書店) \1,700
・『日本流』(松岡正剛筑摩書房) \1,300
・『山水思想』(松岡正剛筑摩書房) \1,500
・『老子』(蜂屋邦夫訳注/岩波書店) \900


辞典の類はたくさんあるに越したことない。
本当は英語周りや類語辞典現代用語の基礎知識も欲しかった。
そもそもは昨年、10年ぶりに改定したという広辞苑の第6版も。
松岡校長の本はいつ必要となるか分からないので買っておく。


帰ってきて、今日のお題をチェックする。
今週末は嵐と聞いていたが、なるほど、こういうことか。
さっそく図書館へと向かう。
平日だったせいか、同じ並びにある税務署の前が
確定申告のシーズンで(?)人通りが多かった。
警官が何人も立っていて、なんだろう? と思ったらデモ行進だった。
中小企業をもっと支援してほしいと、商店街のノボリを掲げたり。


図書館で利用証を作成して、課題のための歴史書や辞典をまとめて借りる。
帰ってきて、いつものパン屋で夜食べるパンを買う。


課題に取り組む。
やることが多すぎて、あれもこれもと思ううちにいろんなことが同時並行に。
収拾がつかなくなる。


夜になって、パンを食べる。


夜、携帯を見たら昨日、知らない番号2箇所から着信あり。
誰だろう? なんだろう? 
留守電が入っていて聞いてみると大家さんと警察から。
部屋のドアが開いている、至急連絡してくださいと。
大家さんに電話する。昨日開いてるのに気付いて僕が東京に帰ってきたのかと。
だったら預かってる郵便物を渡そうと思うが、どうも不在のようだ。
ということで警察を呼んで中を調べてもらったという。
特に荒らされている形跡はなく、泥棒に入られてはなさそうだ。
恐らく僕がドアに鍵をかけ忘れ、それで昨日風が強かったから開いてしまって・・・
鍵をかけてもらって事なきを得る。


午前1時頃まで離の作業。