離 - 008 : 樟葉、琵琶湖、京都

7時半起き。風呂を沸かして入った後、離の作業続き。
10時過ぎまで続けて外出。
大学の友人に会うために京阪線に乗って樟葉へ。
道中、昨日買った『老子』を読む。
落ち合って駅前のショッピングモールのしゃぶしゃぶ屋で
しゃぶしゃぶ食べ放題とビール。


京阪線で京都へ。三条の駅で東西線浜大津駅行きに乗り換える。
先頭の車両に乗ったら前方がガラス張りで、景色がどんどん流れていく。
乗ってて居心地がいい。
浜大津駅直前で、レールの上を走っていたのが路面電車となる。
町並みを見て、大津は独特のぬめりをもつ町だと思う。


駅のホームで落ち合う。
編集学校:守の師範代と学衆2名で計3名。
まずは駅を出て大津港へ。
この日海開きとのことで、
毎年NHK朝の連続テレビ小説のヒロインがテープカットを行うのだという。
湖を渡る遊覧船が今日から就航。
ミシガン号という名前だったか。
大津市姉妹都市の協定を結んでいることに由来するようだ。


今日は曇り。灰色の空。
目の前に広がる琵琶湖。無茶苦茶大きい。
でもこれは本当の琵琶湖ではなくて、付け根の部分に過ぎない。
白い帆のヨットが湖面に浮かんでいる。
不思議なデザイン、不思議な配色の大きいホテルが湖に面して建っている。


500円の一日乗車券を買って、
大津線に乗って数駅。パルコのある繁華街(?)へ。
パルコがあって、プリンスホテルがあって、
「へー、西武って東京だけじゃなくてこっちにも進出してるんですね」
と言ったら笑われる。
西武の堤一族は元々近江商人で、東京に進出したという方が正しい。


木曽義仲の眠る義仲へ。
住宅地の中の小さなお寺さん。
元々荒れ果てていたのを保田與重郎が発起人として資金を集め、再興した。
隅の方に保田與重郎の墓がある。
木曽義仲の墓と、その隣に巴御前が眠る。
そしてなんと驚いたことに松尾芭蕉の墓も!!
ここは松尾芭蕉ファンのメッカだったのだ。
小さなお堂の中にも芭蕉の像が。
なぜここに? 生れは三重で、大阪で亡くなっている。
芭蕉木曽義仲の傍に埋めて欲しいと遺言で語っていたのだという。
寺のおばちゃんに聞く。
芭蕉はこの琵琶湖のほとりの景色の美しさに魅せられ、
かつ弟子や友人も多く住んでいて、ここを第二のふるさととしたのだそうな。
木曽義仲の子孫だという説もある。


義仲寺を出て商店街をしばらく歩き、京阪の膳所駅から終点の石山寺へ。
からしばらく歩く。
琵琶湖の出口から大きな瀬田川が流れていて、
一人乗り・二人乗り・四人乗りの競技用のボートが川を上っている。
河口に県の漕艇場があるという。


石山寺に到着。門には一対の金剛力士の像と大きなわらじ。
くぐって境内の道はまっすぐ、両端に桜の木が続いている。
中は広くてあちこち回るには時間がかかりそう。
石階段を上って本堂へ。
小さな部屋に紫式部の人形が置かれていて、ここで源氏物語が書かれたのだという。
高台に上って川を見下ろす。
高いところから見るとボートの群れは交通渋滞のようだ。
琵琶湖との間に大きなマンションが建ってしまって、景観を損なっている。


タクシーに乗って大津港まで戻ってプリンスホテルへ。
ガラス張り? のすらっとしたモダンな建物。
中もとてもきれいで、最近できたのかと思って聞いてみたら昔からあるのだという。
38階のラウンジまで上がって、琵琶湖を一望にしながらビールで乾杯する。
いやあ大きいなあと思いながら見るものの、ここはまだ端の部分。
本当の琵琶湖はまだもっと先。電車でぐるっと回るならば3時間はかかる。


タクシーに乗って膳所駅へ、JRで京都に戻って駅前の居酒屋で飲む。
20時半に解散して僕は七条の駅まで歩いて、京阪線の各駅停車に乗る。
特急に乗って急ぐかどうか迷うが、乗換えがめんどくさい。
乗ってる間ずっと『老子』を読む。1時間半近くかかる。


帰ってきて駅前のスーパーが閉店間際、330円の弁当が半額になってるのを買う。
離の作業の続きに戻る。
とても飲んだけど、全然酔わなかった。
半日の遅れはとても大きくて、追いつこうとして追いつけず終わってしまう。
疲れきって午前1時半に眠る。