離 - 071:「表沙汰」、ロード・ダンセイニ、頂上の風景

この日、離は期間中最初で最後のリアル・セミナー「表沙汰」
講師側と生徒側が一堂に会する。編集学校の重鎮の方々も立ち会う。
情熱大陸」が校長松岡正剛の取材を進めていて
日々をあれこれ撮影しているそうだが、離は密教的な集まりであって
この表沙汰にもカメラが入ることは許可させず、とのこと。


これまで激闘を繰り広げてきた同士たちに
ようやくリアルで会うわけだから緊張する。
前の晩はあまり眠れず、8時に目が覚める。
13時に会場入り。
部屋の中にいてもすることもなく、落ち着かず、
ランクルームにいらなくなった段ボールをもっていく。
その帰りにどうにも腹が減って松屋へ。
デミグラスハンバーグの定食に豚汁変更。


1度部屋に戻って鞄に受講票など詰めて、丸の内線に乗って銀座へ。
本を読む気になれず、iPhoneで一曲ずつ聴きたい曲を選んで聴いて時間を過ごす。


HMVに行って、ポイントで Tom Waits の70年代後半のライブアルバムに引き換える。
MELISSA ETHERIDGE の新作(輸入盤)のジャケットが良くて買おうかどうか迷う。
日本盤がそのうち出るかも、と見送り。
歩いて、東京駅へ。
地下のラーメンストリートの塩専門店「ひるがお」でラーメンを食べる。
その後、丸善松丸本舗へ。
この日は誰か知ってる人を見かけるんじゃないかと思っていたら
Gomiさんにばったり会う。
後でまた会うことになるので「あ、ども、じゃあ」とあっさり。
ロード・ダンセイニ『ぺガーナの神々』(千夜千冊#2)を見つけて、買う。
これ、まだ在庫があったんですね。ラッキー。
四ツ谷へと向かう丸の内線の中で冒頭を読む。


場所は麹町。13時の受付開始まで30分ほど時間あり。
常駐していたのは4年前か。懐かしい。歩き回りたくなる。
青空、よく晴れている。
iPhoneUA を聞きながら皇居のお堀まで歩いていく。


表沙汰。懐かしい人もいれば、初めてお会いする方も。
一人離脱したと聞かされる。これで2人目。隣の院でも、1人。
このハードかつ親身なカリキュラムだと多いのか少ないのか。
途中、弁当が出つつ21時までびっちりあれこれと。
赤坂の編集工学研究所にタクシーで移動して、「陶夜會」という朝までの親睦会。
缶ビールに焼酎のお湯わり、目の前にあるのを片っ端から飲みまくる。
カリキュラムの途中なので酒なし素面で朝までかと思いきや。
酒が入って、うざい自分に戻ってしまってたな・・・
明け方、校長と話してこないと隣の部屋に送り出されるが、
横の席に座ったはいいもののそこからずっと居眠り。
5時になってお開き。丸の内線で帰ってくる。


帰りがけ、とある方に呼び止められ激励される。
おまえなら行けるから、とことん行けと。


小説家になるために、といった当初の目標はどうでもよくなり、
とにかくそこに高い山があるからなりふり構わず本能で登っていく。
今はもう、ただそれだけ。
そのてっぺんで何が見えるのか、どんな風景が広がってるのか、
この目で見てみたい。触れてみたい。