感門之盟

昨日はイシス編集学校の卒業式イベント「感門之盟」に出席。
(会場が竹芝のニューピアホールで、会社の近くだったのがなんかちょっと・・・)


今回のテーマは「edit cross 2010 乱世の編集」
22破の突破と6離の退院を祝してってことなんだけど、
「イシス編集学校10周年記念」の方が大きくフィーチャーされていた。
この10年の歩みということでクロニクル的な映像がスクリーンに映し出され、
草創期に活躍された方たちの話を伺うといったコーナーがあった。
それに、松岡校長とゲストの面々によるクロストーク
江戸学者田中優子、慶応大学の金子郁容資生堂会長福原義春といった
校長周辺のおなじみの方たちに始まり、文部科学副大臣鈴木寛
そしてなんと町田康


僕ら離の学衆(生徒)たちの座るブロックの横がゲスト席で、
僕は一つ空席を挟んで町田康の隣に座った。
「メシ喰うな」でのギラギラした、
あるいはその後のギョロッとした目つきはそこになく、
ごく普通の疲れた人のように見えた。
だけどかなり神経質そうで、話しかけるなどもってのほか
という負のオーラをジワジワと放っていた。
握手やサインを求めたら怒って席を立ってソソクサと出て行ってしまいそうな。


あと、千夜千冊も10周年ということで
第1000夜「良寛全集」の一節が能楽師安田登によって詠まれた。
恥ずかしながら初めて、生で能楽師の声を聞いた。
会場に響き渡る濃密な声に聞き入る。いいもんです。


10周年ってことで拡大版となり、
それまで遠ざかっていた人たちもお祝いに国内各地から駆けつける。
師範代を初め、僕もこれまで縁のあった何人かの方たちと再会することができた。
思いがけない方から声をかけられて驚いたり。
逆に、今日来てるはずなんだけどなあという方に会えなかったり。


離の退院式。退院証をもらって校長と握手。
僕はなんとなくおもいつきで裸足でステージに上ったのだが、
何で裸足なんですか?と突っ込みを受けてうまく答えられずシドロモドロ。
大失敗というか大失態だった。


最後、校長の講義。5つのエディティング・モデルの話。
・苗代
・デュアル・スタンダード
・from / to の編集
・たくさんの私
・Inter Score
合間に映像がいくつか映し出されて、
二十五菩薩の祭りとクリスチャン・ディオールのファッション・ショーとが
here / there を行き来するものたちのパレードということで
実は通じるものがあるとされ、ふーむそうなのかと驚く。


その後立食のパーティーがあって、2次会で朝まで飲む。
というか途中から空いてた部屋でゴロゴロと寝てた。


パーティーで発表があったんだけど、
編集学校は今後さらにコユイ方向に向かうようだ。
僕はこれから先どこまで関わるのだろう、と思う。


退院式も終わって、これで長かった離も一区切り。
後半2/3で失速して、結局消化不良に終わる。
何が分かったわけでもなく、何が変わったわけでもなく。
依然モヤモヤとしたまま。
そんなこともあって昨日の僕は終始大人しかった。
少なくとも無邪気にはしゃぐ気にはなれず。


冬に教える側、師範代になるためのコースを受講するけど、
それまではしばらくブランクというか静養期間。
僕もそうだけど何人か一緒に離を受けた人に聞いたら
終わった途端ぐったりして何もする気になれずと。
そうだよなあ。僕だけじゃなくてよかった。


そんなこんなで今日から8月。