9/4-9/5

9/4(土)


9時起き。
机の上を片付けて、脚の下に昨日ハンズで買った板をかませる。
3度目ともなるとこなれて、テキパキしている。1時間もかからなかった。
大家さんからもらった塩ラーメンを茹でて、肉と野菜を炒めて、バター。
観ながら食べるかと TSUTAYA DISCAS からの DVD をセット、結局最後まで観る。
スポットレンタルした残りが2本と、今月から4本まとめて借りられるコースにして、
予約レンタルの残りが3本をこの土日で観なくちゃならない。


ケン・ローチ監督、『Sweet Sixteen』(2002年)
学校に行かず、ブラブラとチンピラのような生活を送っている15歳のリアム。
母親は刑務所に入って、その恋人スタンは麻薬の売人。姉はシングルマザー。
同じような境遇の友人ピンボールと共に煙草を売って、
ピザ屋のバイトをして暮らしていた。
ある日、郊外に小さいけど素敵な家を見つけたリアムは
なんとかして購入資金を捻出し、出所後の母と住もうと心に決める。
スタンとの関係がこじれていたリアムは、スタンから麻薬を盗んで売り始める・・・
まだ若い少年が悲惨な境遇に晒されて、抜け出そうとして、転落する。
ケン・ローチ監督は同情するでもなく、しかし、突き放すのでもなく。
この人は映画における”リアル”の描き方にブレがなく、方針が明確。
ある意味最も完成度の高い商業映画の監督かもしれない。
これまで何作か観た中では僕としてはこの『Sweet Sixteen』が最も面白かった。
とてもよい作品だと思う。
初期の作品『ケス』(1969年)を観てみたいが、どこかで手に入らないものか。


例の作業。図書館に行って、何冊か返して取り置きの本をまた借りる。
今回はたくさんの本に当たってナンボ。
自分の中で本に向かい合う時間の少なさ、効率の悪さがボトルネックになる。
外はとにかく暑い。8月がまだ続いている。
駅前に出て橋を渡る。遮るものなく日なたを歩いていると汗だくになる。
本を借りて外に出て図書館を出て、
自販機でペットボトルのミネラルウォーターを買って一気に飲み干す。


帰ってきてずっと、今回の作業でキーになりそうな本を読む。
ほとんどの本は目次や序文や後書きに目を通した後にさっと本文を眺めて終わる。
しかし、これを読まなきゃ全体像が見えないだろうという本もある。
半日かけてじっくりと読んで、ガチャガチャとメモを打ち込む。
ようやく読み終えて21時過ぎ。今日はこの一冊で作業が終わった。


ソーセージを茹でて缶ビールを飲みながら、
北野武監督、『菊次郎の夏』を観る。
好きな人は好きなんだろうけど、ダラダラしてるかな。
童心に帰って遊びたいってことなんだろうか。


0時半に眠る。

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9/5(日)


9時半に起きる。作業を開始。
少し進めた後、ご飯を炊いて鯖の味噌煮で食べる。わかめスープ。映画を観る。


今村昌平監督・役所広司主演、『うなぎ』(1997年)
妻を殺して刑務所に入っていた男が、出所して理髪店を営む。
心を許せるのは水槽の中のうなぎのみ。日々話しかけている。
そこに自殺を図った女性が現われ・・・
カンヌでパルムドールアッバス・キアロスタミ監督の『桜桃の味』と共に。
ようやく観た。これはやはり現代の日本映画の1つの到達点であるように思う。
監督独特のえぐみをもった話の運びはアクが抜けてその分普遍的なものになっている。
寓話的な部分と、寓話を乗り越える部分と。
役所広司もさることながら
榎本明演じる、主人公の影、メフィストフェレス的な役がとても素晴らしい。


シーツを洗って、干して、洗濯して、クリーニング屋
いつも通りの日曜の作業。
図書館に行ってまた本を返して借りて、帰りに西友へ。
帰ってきて本を一冊読む。


夕方、電話がかかってくるが本を読んでて邪魔されたように感じて、出ない。
夜、またかかってきて今度は出る。母からだった。
東京は暑いだろうけど、青森も今日は暑かった。
リンゴジュースを送るか、他に何か必要はないか。
今それどころじゃないのに、受け答えが雑になる。
鯖の味噌煮の缶詰を送ってもらうことにする。


21時頃その日の作業を終えて、浴槽を洗ってシャワーを浴びて、
西友で買った味付け済みの牛バラ肉とにんにくの芽を炒めて缶ビール。


ジョー・カーナハン監督、『スモーキン・エース』(2007年)
『特攻野郎Aチーム the Movie』の監督の前作。
マフィアに賞金をかけられたラスベガスのマジシャンを奪い取るために、
世界中の名うての殺し屋、FBIからザコまで集まってリゾートホテルで大騒動。
切れ目なくスムーズにストーリーとカットが展開して
アレヨアレヨという間に壮絶な殺し合いに。
これはとても面白い。ラストはちょっと弱いが、★×10個級。感心した。
思わぬ展開がスタイリッシュに語られて、頼るは果し合いのアクション。
2000年代の『レザボア・ドッグス』と呼びたい。
殺し屋の1人としてアリシア・キーズが出演している。


ウディ・アレン監督、『マンハッタン殺人ミステリー』(1993年)
マンションの向かいに住む老夫婦。知り合った途端、夫人が突然死。
どうにも旦那が怪しいとダイアン・キートン扮する妻が探偵ごっこを始め、
ウディ・アレンの夫は例によって腰が引けてて。
疲れて眠くて、後半は見てたけど全然記憶なし。
なんとなく話は覚えてるが・・・


午前1時頃に眠る。


先週の机の脚が折れてその後始末であちこちの床の上に置きっぱなしの本が
結局片付けられず。新聞もこのところ全然読んでなくて散乱している。
今まさに足の踏み場がない。