久々の和歌山出張 その1

久々に出張で和歌山に来ています。2月末の本番リリース作業の立会い以来。
木金と打ち合わせで、土曜は大阪に出てブラブラして帰ってくる。
では、昨日のこと。


朝、5時起き。前の日、23時半にはベッドに潜り込んだんだけど、
眠れなくて結局寝たのは1時間後かな。
着替えと打ち合わせの資料ぐらい、荷物はたいしてなくて鞄に詰めて部屋を出る。
新幹線は7時10分。
東京駅で駅弁を物色していたら
日本橋たいめいけん チキンライス弁当」そんな名前だったか。
初めて見た。へーと思い買う。
新幹線がホームを出て品川の後で隣の席が埋まった後で食べる。
チキンライス、空揚げ、グラタン、スパゲティなど。
チキンライスはもちろんあのオムライスの味がして、
「駅弁でこんなうまくていいのだろうか?」と。驚く。
なんかあっさり、僕の中で日本一うまい駅弁となった。


新書を読んで、寝て起きてを繰り返し、新大阪へ。
いったん改札を出て、帰りの和歌山から大阪への特急の切符を買う。
(東京のJR東日本の切符売り場では、JR西日本発の切符は事前に買えない)
特急券と乗車券がなんか異様に高くて、
見たら「スーパーくろしお」ではなくて「オーシャンアロー」だった。
片道に要する時間は変わらず。だとしたら、どんな車両だろ?
普通の料金よりも高いと交通費の申請が下りるのだろうかと心配になる。


11時過ぎに和歌山到着。
駅ビルが新しくなっていた。
駅を出たら原子力開発何とか機構のおばさんが立ってて、アンケートに答える。
パネルを何枚か見せられる。
「核廃棄物はどういう保管の仕方だと安全だと思いますか?
 A.宇宙 B.他の国へ(だったか) C.地下 D.地上」
いやいやいや。どこにどう保管しようと、核廃棄物は危険だと思う。
でもまあ、D.地上と答えてみる。
正解、というか何とか機構としてはC.の地下としたらしい。
次の質問は、じゃあそれはどれぐらいだと安全だと思いますか? となる。
それで深さの選択肢が数mから数百mまであったんだけど、
例えどれだけの深さまで掘ろうと
バケツで廃棄物を運ぶようなことをもし仮に行っていたら危険には変わりないと思う。
そんな感じで ?? だらけなんだけど。なんか意味、あったんだろうか?


荷物をコインロッカーに預けて、けやき大通りを歩いていく。
今回目指すは「山為食堂」という和歌山ラーメンの店。
前回訪れたときは定休日が日曜ということで店の前まで来て断念。
ずっと心残りだった。
平日の午後は特に人通りも無く、淡々と歩く。
懐かしい場所があって、また訪れたいという気持ちがあって、
行く機会が生まれて実際にそこを歩く。
心の中でどっか凝り固まっていたものが解きほぐされるように思う。


「山為食堂」は着いたのが11:45だったか。
店は混んでて少し待たされる。店のカマエはその辺の安い食堂。
椅子が隣のと全然合ってない。僕のが四角で、隣が丸椅子。
なのになぜここが井出商店と並ぶ有名店なのか?
メニューを見たらうどんもあった。というかうどんの方がラインナップ多かった。
うどんを食べてみたくなる。…しかし我慢してここはやはりラーメン。
チャーシュー麺900円にしてみる。
ここは他の有名店と違って、ゆで卵や寿司がない。
出てくる。どろっと濃厚なスープなのに、臭みが全くない。
チャーシューにも豚臭さがない。ホロッとやわらかい。
うーむ。これはライスを頼んで
ドロ系スープに浸したチャーシューを乗せて食べたらうまかったかもしれない。
というかラーメンとしては、僕が食べた和歌山ラーメンの中ではここが一番かも。
丸三や丸高よりも好き。来て、よかった。


和歌山駅での集合時間は13時で、この時点で12時過ぎ。
近くの和歌山城公園を通り抜ける。
石垣の脇を歩いて、重なり合う木々。見上げると目の前に天守閣。


駅前に、もう20年近く品揃えが変わっていないと思われる玩具屋があった。
スカスカの棚に僕が子供の頃に売られていたような人形の箱が誇りをかぶっている。
恐らく老夫婦がずっと、という店なのではないか。
見てていたたまれない気持ちになる。
特価350円で夜店で見かけるようなお面が売られていた。
売れるのはこれぐらいか。


打ち合わせを終えて、夜、また和歌山駅前に戻ってくる。
今回同行した方とサシで飲みに行く。
「梅屋」という店。ハイボールや焼酎お湯割が100円。安過ぎ。
鯛やめばるの刺身も100円。茶碗蒸しも100円だった。
100円とはいえ、あなどれず。和歌山だけあって鮮度がなかなかいい。
4切れだったけど、これ、東京だったら1,000円は取られる。
どういう仕組みでこんな価格が成り立つのか不思議。
100円は厳選メニューだけで、他は通常の居酒屋と同等の値段となる。
飲んで食べたのはハイボール2杯とお湯割り3杯と刺身など。
安いメニューばかりを選んで2人で2,400円。ありえない。
疲れてるのか何なのか具合が悪く、ほとんど何も食べなかった。
せっかくの機会なのにもったいない。
連れてってくれた方は今回の打ち合わせ先で働いてる人から教えてもらったようで。
地元の人じゃないと知らないよなー。るるぶまっぷるに載るわけがない。


和歌山の若い人たちは車のまま港からフェリーに乗って香川に行って、
四国で遊ぶのだという。いちいち大阪を経由しない。
なるほど、それだ、と思う。次回はぜひともそうしたい。


ビジネスホテルにチェックイン。
打ち合わせの議事録を書いたりして過ごす。浴槽にお湯をためて入る。
なんだかとても疲れている。それ以上何もする気が起きず。


ここ和歌山で打ち合わせをするたびに業務仕様の複雑な箇所を
ヒアリングさせてもらっていた方がちょうどこの時期にたまたま異動とのこと。
数ヶ月に1度顔を合わせて仕事の話をしていただけなのであるが、
そういう距離感の人がいなくなるというのはなんだか妙に寂しい。


午前0時に眠る。