ハロウィン

ここ数年、草の根レベルでハロウィンが定着してきたように思う。
今日も歩いていたら仮装して歩く女の子の集団を3組見つけた。
なんとなく黒いマントだったり、なんとなくトンガリ帽子だったり
といったコスプレ未満の女の子7・8人の集団とそれを引率する大人の女性。
幼稚園児っぽい集団だと幼稚園の先生、
小学生っぽい集団と保護者の一人なのだろうか。
聞く話だとアメリカでは子供たちが
自発的に小さな集団をなしてその地域の家をみな回り、
そのために子供のいない家でもお菓子の準備をして待っているそうだが、
日本じゃさすがにそれは無理。
僕が今日見た印象だと、恐らく各児童の家を回るだけだろう。


ハロウィンというものが日本でも知られるようになってから
結構な時間が経過したように思う。
僕が子どもの頃には既にニュースやアメリカのドラマで知ってはいた。
だけど定着するのにこれほどまで時間がかかったのは、僕が言うまでもないがやはり、
どの業界が何を大々的に売りだすものなのかがはっきりしなかったからだろう。
生鮮食料品業界がカボチャを売るのはイマイチだし。ファンシーグッズ系だと弱い。
僕の予想では日本におけるハロウィン系イベントの普及は
コスプレが市民権を得るのと歩調が合っていたのではないか。
そっち方面からジワジワと広がっていった。
なお、先ほど調べてみたらディズニー・ハロウィンが始まったのは
東京ディズニーランドで1997年とあって、
その頃から一般的な概念となったとしてよいだろう。


しかし、七夕の短冊やクリスマスツリーとは違って
自分の職場でも他の会社でもハロウィン的な何かを見かけたことはないので
まだ季節の風物詩としては一般化しきれていない。
いや、外資系の会社だとこの日仮装パーティーを開いたりするのだろうか?
昔外国から来た先輩に聞いたら毎年この時期は六本木で
夜な夜な繰り広げられている仮装パーティーに出るって言ってたが・・・


僕としてはハロウィンと言えばあのハロウィンであって、
初期の「I Want Out」は名曲だねえ、というかこの曲ぐらいしか取り出して聴かない。
バンド名のスペルは「Helloween」であって、「Halloween」ではない。
1文字いじるって、「Beatles」みたい。
これって「Hello」じゃなくて「Hell」なんですね。意図したかったのは。
先ほど調べて初めて知った。
でもあんまり地獄のイメージはないな。
僕が昔よく聞いたベストアルバムのジャケットから明るいものを想像してしまう。


ちなみに今 Wikipedia で読んで知ったんだけど
ルーツとしてはケルト系にあってキリスト教ではないんですね。
なのでアメリカの一部の地域ではキリスト教由来じゃないからって理由で
禁止しているそう。
しかしハロウィンもまた特に英米圏のキリスト教文化に取り込まれていったわけで。
そういう面から見るとなかなか興味深い。