手術で入院 その5(11/23)

ウトウトしていたところを6時半に起こされる。
検温、血圧。ようやく自由に起き上がってトイレに行くことを許可される。
さっそくトイレに行く。
患部の痛みはだいぶ治まった。


『サイボーグ・フェミニズム』を読み終える。


8時、朝食。
バターロール2個、マーガリン、イチゴジャム、リンゴジュース。
ベーコンと白菜とブロッコリーのスープ煮、チーズとトマトのスクランブルエッグ。


8時半、思い切ってトイレへ。大のほう。
意外とすんなり出る。出血もない。
少しいきんだときの感触がこれまでとは違う。
余計なものがなくなって、すっきりしている。
これが本来あるべき姿だったのか。ずっと忘れていた。
異物のあるのが当たり前になっていた。
その異物の大きさをなくなって初めて認識する。


9時頃、部屋の清掃。係りの男性がゴミ箱の中身を片付け、床に掃除機をかける。
10時半頃、モップをかける。
僕はベッドの上にて終わるのを待つ。


10時前に7階の診察室に移動して経過を見てもらう。
この時間帯に肛門科の入院患者全員となる。
5分前に行ってみたらそれでも遅くて、ベンチに空きがない。
詰めてもらって座るが、クッションは僕の分まで足らず。
結構待つのかと思いきや10時になって診察が始ったらすぐだった。
診てもらったのはまだ若い医者で、研修中だったのかもしれない。
肛門の手術跡を広げて、問題なしだという。
自分の部屋に戻ってくる。


気分転換にコンビニへ。
そうだ、クッションがあるといいと思って探すが見つからず。
レジの裏にあった。しかし、痔主専用の形のだと4800円!!
高くて買えず。
病室の椅子は硬い。
戻ってきてベッドの頭の上のほうを起き上がらせて座椅子のようにする。


PCに向かっているのがよくないのか、頭が痛くてめまいがする。
薬の飲み合わせだろうか。
一眠りする。


昼食。
秋刀魚の塩焼き(レモンを添えて)、大根と豚肉の金平風、
のり佃煮、オレンジ、お粥、お茶。


食べ終わって再度コンビニへ。volvic を買う。
やはりめまいと頭痛がやまず、また1時間ほど眠る。
患部の痛みはないのだが…


起きて、退院後の注意事項を渡されて聞く。
長時間連続で座って仕事をしてはいけないだとか
(適度に休憩を挟んで立ち上がるのはよい)
自動車・自転車の運転は厳禁だとか、
やはり辛いものを食べたりアルコールはだめだとか。
退院計画書にサインをする。


その後ずっと、編集学校(花伝所)の課題。夕方に終わる。
シャワーの順番が来て、入る。入浴は不可。
上がってきてコンビニでリンゴジュースを買って飲む。


夜、鶏肉の治部煮、タマネギのソテー、黄菊と青菜のお浸し、味噌汁、
刻み野沢菜、お粥、お茶。


『ハーフ・ザ・スカイ』の続きを読む。
アジアやアフリカ、中東。
女性が女性であるというだけで蔑まれいわれなき暴力を受ける。
貧しき農村の少女が騙されて、国境を越えて売春婦として人身売買される。
依然として残る女子性器の切除。戦争時の暴力としての集団レイプ。
お産がうまくいかず膣と大腸、その周辺が腐敗してボロボロになる
疾患があることを初めて知る。その無残な状態は家族からも嫌われる。
そしてアフリカではその苦しみに悩まされ、隔離して死を待つ女性が依然として多く存在する。
暴力行為を受けてそうなった、という女性もいる。
欧米でも昔は発生しえた。
しかし今は帝王切開などの医療技術の進歩により過去の遺物となってしまっている。
だから先進国の多くの人は知らない。特に男性は。


22時消灯。
昼寝ばかりだったが、意外とすんなり眠れる。
しかし、患部がズキズキと痛む。
ガーゼにも茶色い浸出液が…