こんなサントラを持っている その2

こんなサントラを持ってます、2回目。
探すとあれこれ出てきます。


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□Fred Frith「Step Across the Border」


元Henry Cowのギタリスト、フレッド・フリスが
世界中を旅して各地のミュージシャンと共演する様子を捉えたドキュメンタリー。
ロンドンやニューヨーク、東京に京都。
屋台でおでんを食べながら熱燗を飲む姿が忘れられない。
淡々と旅して、その場で出会った音と向かい合う。
それが歌になり、曲になる。
モノクロで描かれた日常の風景となぜかぴったりはまる。
Henry Cowは衒学的なところがあったけど、
ソロになってからは求道的な名もなき職人のような。
前衛的な音楽理論と即興演奏の腕前に関しては他の追随を許さない知性派。
登場する仲間のミュージシャンたちもその筋の大御所ばかり。
ジョン・ゾーンビル・ラズウェル、トム・コーラ、イヴァ・ビトヴァ、
ジーナ・パーキンス、フレッド・メイハー、ティム・ホジキンソンなど。
「石焼芋」の声。生活の中にあって、呼吸するような音楽。
そこには境界線すらなく。本当の意味で、無国籍。


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Penguin Cafe Orchestra「Oskar und Leni」


ドイツ映画。日本では公開されていないようだ。
Petra Katharina Wagner という監督。詳しいことは分からない。
リーダー、サイモン・ジェフスが1997年に亡くなった後の1999年の作品であるため、
この映画のために新しく作られた曲はない。
セレクションは最後のスタジオアルバム『Union Cafe』からが多い。
「Life Boat」「Anotherone From The Porlock」「Nothing Really Blue」
「Silver Star Of Bologna」「Thorn Tree Wind」「Red Shorts」
その他はPCOの代表的な曲を。
「Southern Juke Box Music」「Steady State」「Oscar Tango」「Air A Danser」


あちこちサイトを見てみると新録と書かれているものと
ライブアルバム『Concert Program』からと書かれているものとがあるけど、
実際には『Concert Program』からの楽曲と
そのアウトテイク(ないしは新録)なのだと思われる。


公式サイトを見てみたら
息子を中心に活動を再開して積極的にライブを行なっていて
新しいアルバムも出るようだ!?


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□「Wings of Desire」


ヴィム・ヴェンダース監督の名作『ベルリン・天使の詩』のサントラ。
最後の方に、
Crime and the City Solution「Six Bells Chime」
Nick Cave and the Bad Seeds「From Her To Eternity」
Tuxedomoon「Some Guys」
Minimal Compact「When I Go」(名曲ですね)
が収録されている。


Tuxedomoonはどこに使われていたのか。
ニック・ケイヴは本人が出てきて
退廃的かつ野獣的に歌ってる場面がありましたよね。


ヴェンダース監督の作品だと
何よりも『パリ、テキサス』のライ・クーダーが素晴らしいですが、
『夢の涯てまでも』にて
CAN や Talking Heads の未発表の新曲を使用していたりするんですね。
このサントラもオムニバスとしてなかなかいいです。


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□David Lang, Kevin Shields「Exauce/Salt」


カナダのコンテンポラリー・ダンスのグループ
La La La Human Steps の1998年の2つの公演「Exauce」「Salt」のサントラ。
以前、「Ameria」で来日したときに埼玉の劇場まで見に行ったことがある。


ケヴィン・シールズってもちろん、My Bloody Valentineのですよ。
でも、ダンス用の音楽なのでギターを弾いている曲は少ない。
そこを期待すると肩透かし。
でも、音楽としては全般的にミニマルでとてもよいです。
もう1人のデイヴィッド・ラングの作風なんだろうな。


これ、今回紹介する中ではかなりレアな音源で、入手はかなり難しいものと思われる。
amazonの中古も見当たらず。
あれは学生時代だっただろうか、それとも社会人になってすぐだろうか。
僕はたまたま吉祥寺の Disk Union で見つけた。


La La La Human Steps については
なんかのインタビューで読んで知ったんだけど
Einsturzende Neubauten のブリクサ・バーゲルドが
以前音楽を担当したことがあったみたいで、
そのときの音源がないものかと探してみたけど見つからず。


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□「Cabaret」


ライザ・ミネリ主演で映画にもなった、ブロードウェーの舞台「キャバレー」
両方のサントラを持ってるんだけど、舞台版の方が好きで今でもよく聞く。
冒頭の「Willkommen」から「Finale」まで、音がきらびやかなんですよね。


ブロードウェーだと「コーラス・ライン」も持っていて、そちらもいい。