磐梯熱海温泉へ(その2 宿に到着)

市役所まで戻ってバスに乗って、駅前に戻る。14時過ぎ。
JRで次の磐越西線の時刻を確認する。
事前に調べたダイヤとは変わってて(というか僕の調べ方が間違ってて)、
14:45に各駅停車、時刻表を見るとその1時間後に快速となっていた。
他のメンバーは着替えがないということで待ち時間の間に買いに行く。
駅ビルの中にはユニクロのような店はなく、
(このビルは青森市だとアウガのように地域のコミュニティセンターとなっていて
 最上階近くが空洞になっていて巨大な球体が浮かんでいる)
反対側のデパートは無印良品タワレコが入っているはずが、秋まで改装中だった。
仕方なく探し回る。さくら通りに戻る。しかしどこにも何もなさそう。
歩いているうちに飲み屋街に入り込む。
パブやスナックが上から下までびっしりと詰まったきれいなビル「Elite」が
あちこちにあって「8」や「11」といった番号が振られている。
僕が見かけた限り最大「30」びっくり。夜の郡山は「Elite」の街か。


「うすい百貨店」というデパートを見つけて入る。
土曜の昼間だというのに、ガラガラ。大丈夫なのか、郡山…
結局コンビニで着替えを買う。


駅に戻ると14:45のが行った直後で、
じゃあ1時間後の快速で行こうかと思ったら
今は臨時ダイヤで走っていないということを知る。
次の各駅停車は2時間後…
思いっきり暇になる。


カラオケかボウリングか足裏マッサージか飲むか。
じゃあまあ飲むかと店を探すが、昼間っからやってるような店など無く。
自由行動にする。
僕は駅の喫茶店に入って、今書いてるような日記の続きを。
ノートPCのバッテリーが切れて諦める。
駅の総合案内所で、明日の磐越西線の運行状況を確認する。


明日の感門之盟でちょっとした役を急遽引き受けることになり、
明日の午前中リハーサルを行うので来てくださいとメールで連絡を受ける。
しかし、調べてみてもちょうどよく到着する新幹線がなさそう。
他の師範代でお願いしますと断りのメールを送る。


16時半、待ち合わせの場所で合流して磐越西線に乗る。
ドアがローカル線雪国仕様でドア脇のボタンを押して開閉するというもの。
席は2人ずつ向き合うコンパートメント型。
夕方だったので高校生ばかり。


郡山の駅を出る。
電車はゆっくりと住宅街の間を走る。
震災の影響なのだろう、瓦を石やブロックで押さえたり、
ビニールシートを敷いた家もちらほらと見かけた。塀だけが崩れた家もあった。


一つ目の駅を過ぎると、急に田舎、何もない山の中になる。
三つ目の磐梯熱海駅で下りる。
僕はPASMOだったので切符を買ったんだけど、残りの皆はSUICAで、
下りると改札は自動ではなく駅員が立っていてSUICAをタッチするセンサーがない。
聞くとSUICAの使える範囲は郡山までなのだという。やられた。


磐梯熱海駅周辺は何もなく、寂れた温泉街だった。
吹きつける強い風が寒々しく早々に宿までタクシーに乗っていく。


先日読んだニュースでは
磐梯熱海温泉風評被害で客足が遠のいたということだったが、
実際どうなのだろう?
僕らの泊まった宿は見る限りほぼ満室のようで、隣のホテルの駐車場もいっぱい。
あれれ? どうなってるの?
好意的に捉えるならば、多くの人が「被災地支援旅行」に乗り出したとか。
あるいは、ニュースを見て今が穴場だと捉えたか。
(翌朝、タクシーの運転手に聞いてみたところやはり宿泊客は減っていて、
 泊まっている客のほとんどが県内からの避難者であるとのことだった)


とはいえ今回の震災に対する支援はいったんおいといて、宿としてはなかなかよかった。
温泉も入りやすいお湯だった。
(露天風呂に入るとゴーゴーと風が強かった)
食事はかつてほどの品揃えではないようだが、豚のしゃぶしゃぶにかき揚
それとフキやワラビといった山菜を使った料理がうまかった。
会津若松の地酒「京の華」を飲む。”幻の米”を使っているとのこと。
料理人のおばちゃんが試しに最近作り始めたという大根の漬物がとても合う。


19時過ぎ。部屋に戻ってくると布団が引かれている。
何人かは横になった瞬間眠ってしまう。
僕は温泉に入りに行って、戻ってきて缶ビールを飲む。
ぼんやりと何も考えず、時間を過ごす。
本を読む気になれず、TwitterFacebookとメールを読んで時間をつぶす。
再度温泉に入りに行く。再度缶ビールを飲む。
23時に眠る。