「冊」(千鳥ヶ淵〜北の丸公園を歩く)

昨日は引き続き、ギャラリー「冊」へとアプローチ。
http://www.satsu.jp/kudan/


逆のルートを辿る。九段下〜千鳥ヶ縁。緑の中を歩く。
「冊」へ。入ってみるととても小さかった。
プチプチ松丸本舗というか。
しかしここ、本棚が並んでるんだけど隙間が多くて、というか多過ぎて、心地よい。
そこまで押し込むか! という松丸とは対極。
棚がそのままギャラリーになっているというのもあるのだろう。
今、この時期はバーティル・ヴァリーンと高橋禎彦という
2人のガラス工芸作家の作品を慎ましく、さりげなく、飾っていた。


僕の他に客はなし。入場無料。
カフェはあるけど並んでる本も売り物ではないようだし、
どうやって成り立っているのかとても不思議。


引き返さず、千鳥ヶ縁を南に歩いて内堀通りへ。
東に曲って北の丸公園内側の歩道を歩く。
古びた階段があって、上ると少し高いところに出る。土の道となる。
ところどころ井戸のようなもの、大きな石組みの筒が低く地面から突き出ている。
恐らくお堀に関係するのだろうと考える。
夕暮れの東京。首都高に車が連なっている。


まだ空も明るいし、と工芸館の裏から北の丸公園に入ってみる。
馬に乗った風格ある軍人の銅像が立っている。
北白川宮能久親王という人らしく、
調べてみると幕末に彰義隊とつながりがあったとのこと。
公園の奥へ奥へと入っていく。
ずっと神保町で仕事してて、ここは初めて。
都心とは思えないほど静かで緑が多く、人がほとんどいない。これは穴場だ。
木々の間を一人きりで歩くのが心地よい。
そして、広場もまたすーっと広がっている。
日の長いこの時期、仕事帰りにふらっと立ち寄って
ここで缶ビールを飲もうと思った。


竹橋から大手町へと帰ってきて、東京駅で丸の内線に乗る。
神保町〜九段下〜千鳥ヶ縁〜北の丸公園〜竹橋
忙しい時期が過ぎたら
のんびりこのルートを散歩しながら帰るのもいいね。