初めての汁講 その1


昨日は一日、「汁講」という編集学校の教室のオフ会。
普段はネットを通じてのお題−回答−指南となるけれども
それだけでは寂しい。リアルに会う機会も用意されているのですね。


これまでは守破を通じて学衆(生徒)として参加していたのが、
今回は師範代(先生)として場を仕切るほうへ。
ただ会って飲んでるだけだと物足りない。お題も用意してリアル稽古。
事前にダンドリを調整して、店を予約して、簡単な計画書っぽいものも作成して。
前日まで楽屋裏の師範代と師範のチームでは
あーでもないこーでもない、こうしたらどうかと議論が続いた。
異国の地にて稽古している方が顔を出せるかもと
ネットブックSkypeも準備する。


今回は東京駅丸善の「松丸本舗」を中心として
午前は日本橋の「たいめいけん」午後は九段下の「冊」という
東へ西へちょっとした東京見物。
夜は5月の送別会で知った東京駅近くの「ジジ&ババ」
1日がかりのフルコースとなった。

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朝、いつも通り6時半に起きてあれこれと荷物をまとめる。
曇り。雨が降りそう。
今回Twitterふうにリアルタイムな実況中継をすることにしてて、その第一声を送る。
教室名にちなんでアロハを選ぶ。今回は割と地味なのを着る。


8時半に部屋を出る。
床屋で髪を切るつもりだったんだけど、まだ開いていなかったのでそのまま駅へ。
11時集合。9時半には銀座に着く。
ずっと寝ててハッと目が覚めて、なぜかそこで飛び下りて、地上に出て歩きだす。
時間もあることだし、と今日行くところを下見する。
日本橋の「ジジ&ババ」の位置を再確認。
たいめいけん」で時間が余ったときのために高島屋近辺で
いい感じにお茶が飲める店を探す。
東京駅に戻って地下のコインロッカーにネットブックを預けて荷物を軽くする。
大手町の駅の東西線の改札はどこ? (大手町の駅のつくりがいまだ分かってない)
時間が余ると松丸本舗の棚を見て過ごす。
「本集」と呼ばれる外周の特集コーナーが
「男本・女本・間本」から「情報LiFE日本」へと先週変わったばかり。
ガラッと総入れ替えでびっくり。


11時前に東京駅地下の待ち合わせ場所、「動輪の広場」にて
チームを組むもう一人の師範代の方と会う。
僕が昨日人数分コピーしてきた白黒の配布資料に対して
もってきてもらったカラーページを受け取って差し替える。
こういう地味な作業を学衆の皆さんが集まる前に、こっそり。
何食わぬ顔をして。


11時になって、ここから参加の学衆2人と待ち合わせ。
初めてお会いするというのはドキドキしますね。
しかし、普段稽古を通して日々接しているということで
人見知りの僕もなぜか普通に話せる。
いつものことながら不思議なものです。


歩いてたいめいけんへ。
11時半前だというのに、既に行列。
しかし、それほど待たずには入れた。
ここではもちろん、皆でタンポポオムライスを。
僕は新メニュー(?)の「タンポポビーフオムライス」にする。
2,550円。ここではもちろん一番高いメニュー。
あと、ボルシチコールスロー
タンポポビーフオムライス」はケチャップではなく、
デミグラスソースになるんですね。
個人的にはノーマルなほうが好きだな。


食べ終わって、たいめいけん5階の「凧の博物館」へ。
http://www.taimeiken.co.jp/tako/index_t.htm
ここは初めて。江戸凧だけではなくフランスやマレーシアなど、
世界の凧が隙間なくびっしりと展示されている。
トンボの標本のような手のひらサイズの小さな凧や
大名行列を象った切り絵のような凧。
模型の帆船が宙に浮くというオドロキの凧や一反木綿そのままの凧。
東北地方の凧もあったなあ。ねぶた絵師による津軽凧。
凧は通常、竹を用いて作られるんだけれども
青森ではその寒さから竹が育たず、ヒバ材を使うとあった。
その場に居合わせた黒人の方が流暢な日本語で受付のお年寄りの方に
新潟県三条市の○○さんの凧はありますか? と。
30年前に初めて日本に留学したときに出会って、
以来、日本の凧がすきなんです、…と語りだす。
聞いててその熱意にびっくり。


たいめいけんを出た後は日本橋を見に行く。
(最初、方向を間違えて江戸橋へ)
高速道路の隙間に伸びた欄干の獅子と麒麟を見て、皆写真を撮る。
三越の方まで歩いていく。
日本橋魚市場発祥の地」の石碑と女性の神様の像。
関東大震災後に築地に移転するまではここ日本橋に魚市場があったとのこと。
橋の反対側に渡る。川へと下りていく階段の踊り場で、
打ち込みのトラックをバックにお年寄りがトランペットを吹いていた。
「道の起点としての日本橋」の石碑も見る。
その後呉服橋方面へ。常盤橋の方まで行くとなにやら古びた格式ある建物が。
これってなんだろうと思ってiPhoneで地図を見てみたら、日本銀行本店。
…知らなかった。その隣には貨幣博物館。


13時近くになって東京駅地下、動輪の広場へと戻る。