初めての汁講 その2


動輪の広場、13時。ここで2名合流。
(師範の方ともここで待ち合わせの予定が、先に「冊」着いてしまったとのこと)
(1人は節電で各駅停車しかないということを忘れてて、少し遅れる。
 今年ならではの話)


6人揃って動輪の前で記念撮影した後、大手町の駅から東西線に乗って九段下へ。
地下鉄に乗る。皆すぐに打ち解けて、たいめいけんのことなどあれこれと話す。
僕はこういう隙をついて、Twitter的に汁講状況を教室に宛ててつぶやく。
駅を出ると、武道館では大会なのか、白の上に袴の高校生たちが坂を歩いている。
皇居のお堀は一面緑色に覆われている。その向こうに6月の木々が生い茂る。
千鳥ヶ淵の遊歩道を歩く。
僕は「この小道は桜の季節になるときれいで…」と解説する。
緑以外の色が見当たらない。
お堀をボートで漕いでいる親子がいた。向こうに貸しボート場があった。


「冊」に入る。ここで師範と合流。
それぞれ、ギャラリーを眺めて過ごす。僕は九鬼周造全集を手に取ってみたり。
ここのティールームを事前に予約していて、席が8人分事前にセットされている。
季節ごとにメニューが変わるようで、
今回はオーガニックなハーブティーなど4種類。
皆はお茶にしたけど、僕だけ飲む酢のソーダ割。
お茶うけのスイーツが「ベジポロン」という野菜のクッキー。
プレーンとしょうがとショコラの3種類だったか。
師範からも全員分のお土産が手渡される。


ここでお題1として自己紹介。
最近僕が教室の向かう先として掲げているポール・ゴーギャンの1897年の大作
「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか」
(D‘ou venons-nous? Que Sommes-nous? Ou allons-nous?)
この3つを踏まえて。
どこから来たのか? と急に言われても、って感じで
「えーと、今日は横浜から来ました」となったりしたものの、
普段の仕事の話や昔出した同人誌の話などで盛り上がって
予定時刻ギリギリまで話し込む。


「冊」を出ると小雨。
千鳥ヶ淵の遊歩道の中を歩くのでそれほど濡れずにすむ。
東西線で大手町まで引き返し、松丸本舗へ。


ここでさらに2名合流。しかもなんと番匠(という偉い立場の方)も。
ブックショップエディターの方に松丸本舗を案内して頂いたのち、お題2。
お題1のゴーギャンからの流れで3冊の本を選ぶ。過去・現在・未来。
「過去」は自分が既に持っている大切な本とし、
この本を軸として「三位一体型」であるとか残り2冊との関係を見いだす。
これを15分という短さで。パパッと。
また集まって一人ずつ発表。
最後にアミダクジで誰が誰に贈るかを決めて、本のプレゼント。
僕はAさんの選んだ3冊の本から1冊もらって、
僕の3冊のうちの1冊はBさんにあげて、という。
隣の教室の学衆の方が『Banana Fish』を出すと、おお! と盛り上がる。
こちらの教室でもこのマンガ、名作として話題になっていた。


ちなみに僕が選んだ3冊は…


太宰治人間失格
 http://www.amazon.co.jp/dp/4101006059/
 まあやっぱ原点だよね。青森。津軽


・野口克也『発光都市TOKYO』(写真集)
 http://www.amazon.co.jp/dp/4861992605/
 上京して長いこと経つわけですが、未だに東京からは刺激を受ける。


橋口譲二『Hof――ベルリンの記憶』(写真集)
 http://www.amazon.co.jp/dp/4000247735/
 今年2月に訪れたベルリン、また行きたいと思う。


この3冊を買うことはなかったけど、別の3冊を買った。
ピーター・バーンスタイン『リスク―神々への反逆 (日経ビジネス人文庫)』
 http://www.amazon.co.jp/dp/4532190797/
 プレゼントでもらったこの上下と、


佐藤健寿『奇界遺産』
 http://www.amazon.co.jp/dp/4767808987
 前々から気になっていたこの本を。著者は『X51.ORG THE ODYSSEY』の方。


ここで番匠とブックショップエディターの方とはお別れして、
懇親会ってことで東京駅近くの「ジジ&ババ」へ。乾杯する。
先ほどのワークショップ、ほんとなら
贈られた本の目次をざっと眺めて一言言うってことも行なうつもりだったのが、
時間切れ。替わりに松丸本舗で買った本について語るという形でちょっと延長。


料理は手造りのソーセージと太切りのフライドポテト、ポテトサラダなどなど
どれを食べてもおいしかった。
女性たちにはキウイのフレッシュ・ジュースが人気。
無添加・無着色のオリジナル・ワインがやはりうまい。
飲まなかったけど、ここは田酒もあったはず。


京都の話や演劇の話などで盛り上がった。
飲んでるうちにもう一人の番匠の方が加わる。
本当はもう一人僕の教室から飲み会に参加のはずが、
仕事がどうにも抜けられなくて今日は断念となる。残念。


新幹線で関西に帰るメンバーもいて、21時前に店を出る。
駅で何人かと別れて、もう1軒普通の居酒屋へ。
(普通すぎて学生ばかりでうるさく、セレクションとしては失敗)
僕以外はみな女性だったか。23時ぐらいまで話す。


そこで解散になったんだけど、松丸本舗で買った本を忘れて
先ほどの店に一人で取りに行く。
丸の内線に乗って帰ってきた。午前0時過ぎ。


事前準備があれこれあって、当日も進行して気を使って。
ぐったりと疲れきる。しかし、心地よい疲れだった。