昨晩のNHK教育テレビの番組で松丸本舗が取り上げられるというので見てみた。
『極める! 佐藤江梨子の読書学 第1回「本の世界はワンダーランド」』
http://www.nhk.or.jp/program/kiwameru/
読書の好きなサトエリがナビゲーター。
(月に10冊は読むというので、僕よりもはるかに読んでいる)
「サトエリいいなあ」とデレデレしながら見ていた。
1回目は最近話題の本屋を紹介するのがテーマ。
ブックコンシェルジュの近藤俊太郎と共に3軒の店を訪問。
最初の2軒が京都。
◆「恵文社一乗寺店」
http://www.keibunsha-books.com/
松丸にも通じるんだけど、ジャンル・カテゴリーごとに並べるんじゃなくて、
恋愛なら恋愛とテーマを決めたら連想で選んでいく。
哲学のコーナーを作って哲学書だけを置いたら普通の人は手に取らない。
でも、絵本の横にあったら興味が沸くんじゃないか、とのこと。
なるほど、よく分かる。
あと、この書店、本を背表紙単位で並べるよりも
スペースをゆったりとって表紙を見せるんですね。
タイトルではなく装丁。
◆「小さな絵本美術館カフェ・響き館(ひびきかん)」
http://hibikikan.com/
大人のための絵本カフェ。
サトエリは『100万回生きたねこ』が好きだと言ってた。
http://www.amazon/co.jp/dp/4061272748/
店長の方のお勧めは『ゴールディーのお人形』という絵本。
http://www.amazon.co.jp/dp/4915777359/
絵とストーリーが紹介される。
妙に心奪われるものがあって、amazonで買ってしまった…
◆松丸本舗ではいつもお世話になっている師範の方が
ブック・ショップ・エディター(BSE)として登場。
ナレーター曰く、松丸には名物ガイドがいて
お客様の悩みを聞いてはおせっかいな本選びをするのだとか。
直球ではなく変化球を投げることで存在感を揺さぶる。
30代を前にして果たして結婚できるのだろうかと悩むサトエリに
BSEは「女性は偉い」というテーマで10冊選ぶ。
そして「30代の女性は女神を目指しましょう!」
こういう本が選ばれていました。
★スティーヴン・J. グールド
『人間の測りまちがい―差別の科学史 (河出文庫) 』(上下)
http://www.amazon.co.jp/dp/4309463053/
★ハリー・オースティン・イーグルハート
『女神のこころ』
http:///www.amazon.co.jp/dp/4329004151/
★上野千鶴子
『女は世界を救えるか』
http:///www.amazon.co.jp/dp/4326650575/
他には『竹取物語』など。
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3つの書店に言えるのは、本のある空間を大事にしているということなんですね。
本を選ぶ空間、本に触れる空間、本と出会う空間。
電子書籍の普及で紙の書籍はなくなるのか? という議論があるけど、
僕の持論としては絶対なくならないと思う。
本というものを単独で捉えてその内側に文字情報の集まりだけを見るなら、
確かに電子書籍でいい。というかそのほうが効率いい。
しかし、本というものをその外側で、場や空間における関係性で捉えるならば
その魅力は永遠に色褪せない。人間の心の奥底に訴えかけるものがある。
(贅沢品になるという可能性もあるが…)
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さて来週、2回目のテーマは「速読」
えらく飛ぶなあ…