修学旅行というもの

数日前の朝、駅に向かって歩いていたら近くの小学校か中学校で修学旅行なのか、
子供たちが私服に小型のカラフルなスーツケースみたいなのを引きずって
歩いているのとに々とすれ違った。


自分の修学旅行を思い出す。
中学校のことは以前書いたように思うので、小学校のことを。


今でもそうなのかわからないけど、
青森に住む僕らは津軽海峡を隔ててお隣の函館に行った。
まだ青函連絡船が就航していた頃だった。
デッキに出て波しぶきを見ていると誰かが「イルカだ!」と指差す。
そう、津軽海峡にはイルカがいるんですね。
そして必ず大きな船に寄ってきて一緒になって泳ぐ。


函館では何を見たのか?
トラピスチヌ修道院には行ったんだけど、…そうかあとは五稜郭か。
それだけのはずは無い。でも思い出せない。
最終日に「棒二森屋」というデパートに行ったことだけなぜかよく覚えている。
モデルガンを買った。その頃はやってたんですよね。
修学旅行で買う必然性は全くないのに、皆が買うから僕も欲しくなる。


何を食べたのかどういうところに泊まったのかも記憶になし。
ただ、修学旅行なので夜中騒いでて、先生たちが見回りをしていて逃げ回って。
僕らの部屋ではたまたま水曜ロードショーかなんかで
オーメン』をやってるのを見てて、
そしたら見回りに来たので慌ててテレビを消したら
そのテレビが落ちてきて大騒ぎに。


そうか、あの頃はまだ青函連絡船があったんだよなあ。
今だったら青函トンネルをくぐって函館なのだろうか?
それとももっと足を伸ばして札幌まで行くのかも。


今思うと修学旅行を引率する先生ってとても大変だ。
生徒が1人でも迷子になったりはぐれたりしたら…
気が気じゃなくて僕みたいな性格だとちっとも楽しめない。
夜も飲めないだろうし。
でも同行して写真を撮るカメラマンはいいよね。町の写真屋さんとか。


修学旅行は6年生のとき。
他の学年だと遠足。青森市だとねぶたの里とか。
弘前の方まで行ってリンゴジュース工場の見学もあった。
小さい頃はああいうのって先生たちが企画・計画して
工場やバス会社に連絡するもんだと思っていたけど、
たぶん旅行会社に手配もろもろを委託してたんだろうな。
僕なら自分でやりそう…