さよなら、HMV

www.hmv.co.jpのポイントサービスが自前のものではなくなって、
来月から外にアウトソーシングするようだ。
ローソンとの提携だとか、なんかほんと普通のショッピングサイトになってしまった。
在庫が豊富というだけの。
コラボの名の元、実体がなくなってきている。
ピンクと黒のブランド・イメージだけ。


2007年に親会社が変わってから2010年にかけて
渋谷や新宿を代表として店舗の撤退が相次いで、昨年末ローソンの配下へ。
遂に一時代終わったように思う。
(断っておくけどローソンがいけないというのではなく、
 僕のような人間は独立系じゃないところに寂しさを感じるということ)


最近の動向としてはこちら。
http://www.zaikei.co.jp/article/20110531/73257.html


今後のポイントサービスの動向によってはもう利用しないかもしれない。
ポイント10倍、15倍のセールスがなくなるのならば。
(プラチナ会員だったので僕はさらにその2倍だった)
10,000円分買えば3,000円分の引き換えが可能となる。
思い入れのあるリアルな店舗がどんどんなくなって、
この換金率のよさだけがwww.hmv.co.jpで買う唯一の理由だった。


昨年の8月、生き残っている店舗を求めて横浜VIVREまで行ったのが最後か。
他の店が今どうなっているのか、全く分からない。


今年中に渋谷に店を出すようだけど、かつてのような大きさ・品揃えとなるのか。
あんまり期待できない。
ピンクと黒に塗られた新星堂みたいな、当たり障りのない店になりそうな予感がする。
売れるものしか、置かない。置けない。タイアップがないと商品も並べられない。
タワレコに見劣りする店を今さら出すことに、果たして意味はあるのか?


本当は悪口など言いたくはない。
何度も書いてきたことだけど、上京以後の僕の青春はHMVと共にあった。
高3の夏に渋谷のHMVに足を踏み入れることがなかったら、
そしてそこで見渡す限り輸入盤という目くるめく体験をしなかったら、
僕は上京を決意しなかったかもしれない。
会社員になってからも給料の多くをHMVで使ってきた。
この20年近くいろんな音楽と出会ってきた。
世界の裏側の、埋もれたような音楽と…


その魂はもはや、ないのだ。