R.E.M. 解散

昨日は衝撃的なニュースに2つ、出会った。


1つは「iPhone 5KDDIが11月にも発売?」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110922-00000001-zdn_n-inet


もう1つが、「R.E.M. 解散」
http://www.barks.jp/news/?id=1000073420


え? 突然のことに驚く。
永遠に解散とは無縁なグループだと勝手に思っていた。
いい感じに年を重ねていって、どんどん熟して渋くなっていくのだろうと。
もっとシンプルに、もっとしなやかに。
シニカルさと裏腹の誠実さをギターロックとして鳴らしていく。
僕らが学生時代の頃は「Automatic for the People」が名盤だったけど、
ああいう静謐な緊張感を湛えたアルバムの路線ではなく、
数を重ねるたびに力強くなっていく、そんな印象があった。


1つの時代が終わったようで、寂しい。
1980年代から今に至るまで、地下でつながっていた流れが途絶えるかのような。
名もなき人々であってもここまで強く、自由に振舞うことができる。
その声を遠くまで届かせることができる。
R.E.M. はそのロールモデルであった。
世の中が間違っていると感じたときには、
世の中が悲しみに満ちていると感じたときには、それを歌にして演奏した。
カレッジ・ロックの雄として、ロックミュージックの良心であり続けた。


オフィシャル・コメントのうち、
マイケル・スタイプのメッセージがさすが。引用します。
“パーティーに出席するには、帰るときを心得ているべきだ” 


そして11月に出るベストアルバムのタイトルも振るってる。核心を突いている。
『Part Lies, Part Heart, Part Truth, Part Garbage:1982-2011』


かつてその存在を比較された The Smiths は1980年代と共に消えた。
U2 もまた、いつか解散するときが来るのだろうか?


R.E.M. 日本に来たときに見ておけばよかった。
1990年代のあるとき、R.E.M.が世界最高のバンドだった瞬間があったように思う。