言葉にならない、言葉にできない

(昨日のもそうですが、facebookに書いたことを加筆)


文章が苦手だという人は
頭の中で考えていることや思うことがなかなか言葉にならなくて
もどかしいと感じているのではないか。
文章の上手い下手ではなく。こんなんじゃなくて、という違和感。
実際のところ、どうなんだろう?


長いこと自覚的に書き続けるうちに、訓練し続けるうちに、
頭の中で考えていることや思うことって
けっこうダイレクトに書けるようになるものであって
(というか正確には、気にならなくなってきて)


あとはもう文章そのものの良し悪しではなく、
その人のパーソナリティーの面白さってことになる。
問題の本質は「文章を書くこと」にはない。


そのとき、「もどかしさ」も言葉にならないもどかしさではなく、
思いそのもののものどかしさになる。


そこのところがごっちゃになっている。
そしてそれが物語(ないしは小説)を書こうと誰かが思い立ったときの
障壁になるのかもしれない。


「言葉にならない」と「言葉にできない」は違う。


…と書いたら、
一瞬の思いと構成を考えながら文章を書くのとは全然違うものだと意見を頂く。
だから訓練と一言で言っても並大抵のものではない。苦手と感じる人も多くなる…
そうだよな。その辺り無頓着になってきてもどかしさを感じなくなった僕は
何かが磨り減ったり視野が狭くなっているのではないか、そんな気がした。


例え一瞬でも、自分の言葉に満足してしまったらそれで終わりのような。