ラジオの時間

日曜。昼まで寝てて午後、床屋へ。ラジオがかかっている。
待ってる間、髪を切っている間、ずっと聞いている。
トーク中心のAMであれ、音楽中心のFMであれ、どちらを聞いてても
「ラジオっていいな」と思う。
普段の生活が忙しくて、というか部屋にいる間は
音楽がまさに山のようにあるのでラジオを聞くことは全くない。
1ヶ月に1度、床屋の中だけ。
あるいは1週間に1度、クリーニング屋でかかっているか。


髪を切ってもらいながら、ラジオ番組って
そのフォーマットのシンプルさがいいのだなということを考えていた。
1人か2人パーソナリティーがいて、ゲストを呼んでも1人か2人。
軽妙なお喋りがあって、番組の雰囲気に沿った音楽をところどころ挟む。
音声だけという特徴を最大限に活かしている。洗練されている。
タレント系だと録りだめで面白くないけど、
名のあるパーソナリティーだと生放送が当たり前。
そういうところもいい。


収録するスタジオにはいないけれどその場に加わるために
ハガキ(ファックス、メール)や電話という仕組みがあるのもいい。
ハガキは声に出して読まれ、視聴者もまた声だけで参加する。


表情も身ぶりもないけれど、
じっと耳をすませば声の中にそれは潜んでいる。


音声だけであることによって、イメージがどんどん広がっていく。
「ない」ことによって生まれてくるものが、うまく立ち上がるようになっている。
音楽もまた、部屋でCDで聞くのとは違ってくる。
番組の中のコンテクストが加わり、
多くのリスナーと共に共有しているという一体感も加わる。


もっとラジオを聞こう。
今、ふと思い出してiPhoneに「radiko.jp」を入れてみた。
J-WAVEのクラシックの番組をさっそく聞いた。
これだ! これからは街を歩くときにラジオを聞こう。