初恋の人は今、どこでどうしているのだろうか?
とあることをきっかけにそんなことをふと思う。
しかしまあ本気で気になるってこともなく、無理して知りたいとも思わない。
どこかで普通に結婚して、普通に子供がいるのだろう。働いているかもしれない。
結局のところ、あれはなんだったのだろう?
恋とははしかのようなものだとは言うけど、
少なくとも初恋に関してははしかなのだと思う。
精神と肉体の発達の結果”それ”を受容できるようになり、
雛が返ったらそのときに目の前にいる何かに対して
「刷り込み」がなされるというように。
化学反応。タンパク質とかニューロンとかそういうの。
だから最後の恋というものはその化学反応の終わりであって。
生化学的な何かのプログラムが終了したことになる。
しかし、10代後半から30代(ないしは40代、50代?)までの恋は
そういうのとは別の何かが働いていると思う。
社会学的なもの。身体は求めていないのに
(いや、まあ生殖活動的には一番求めているんだろうけど)
頭はそれを欲しなければならないと無意識的に考える、というような。
周り皆そうだし、マスメディアみなそういうテーマばかりだし、
いつのまにか方向付け、条件付けされている。
ただし、全部が全部そうではなくて、
その人が過ごすたくさんの恋の中にも真に体が求めている恋もあるのだろう。
そのときそこに行き当たるか。
そこに巡り合って結婚できるかどうか。
…ここまで読み返して、
「はっ オレは今、何を書いてんだか」
ま、いいか。
少なくとも僕の中では生化学的に終了したと思う。