靖国神社・千鳥ヶ縁〜ジャクソン・ポロック展

2011年度の最終営業日。半休が余ったので午後休みを取った。
周りの皆には悪いけど、何の予定もなくブラブラと休むのもたまにはいいものだ。
(年度末、期末に休むのは社会人としてどうか、というのはありますが…)


神保町から歩いて、靖国神社へ。
自粛モードの中、昨年はひっそりと静まり返っていたのが
今年は屋台が戻ってきていた。
たこ焼き・焼きそばからケバブ・鮎の塩焼きまで。
ピッチングゲームや射的、風船くじもあった。
縁日のようにアイドルのブロマイドも売られていた。
今回が初めての試みなのだろうか、
東北・北陸各地の特産品を売る、テキヤ系とは別の白のテントが並んでいた。
僕は新潟から来た方たちのテントから「イタリアン」と呼ばれるご当地グルメ
トマトっぽいチーズソース(?)をかけた焼きそばを買った。
テキヤ系からは牛肉串と牛タン串、そして十和田のバラ焼き。
八戸のせんべい汁富士宮焼きそばなどご当地系の屋台も多かった。時代の流れか。


缶ビールを買って飲みながら食べる。
桜はまだ全然咲いてなくて、花見客はほとんどいない。
近くの会社で働いている人たちが珍しそうに昼メシを食べに来るといった感じ。
ステージでは学生たちによるビッグバンドのジャズが演奏され、
エイサーを踊るおばさんたちがその裏で段取りを確認していた。


千鳥ヶ縁も桜は皆無。
遊歩道を歩いている人たちもほとんどいなかった。
今年、ライトアップは復活するようだが、LEDで控えめとなりそう。


端まで行って北の丸公園の中を歩く。
最高気温17℃だったか。風は強いけど温かい。
着ていたコートの前を開ける。
ランニングしている人たちとすれ違う。


国立近代美術館の前を差し掛かるとジャクソン・ポロックの回顧展が。
そうだ、これは見たかったんだ。入る。
http://pollock100.com/


日本国内では初の回顧展なのだそうだ。知名度からすると意外。
初期の具象画や彫刻から始まって、
1950年をピークとするポーリング(流し込む)やドリッピング(撒き散らす)へ。
目玉は「インディアンレッドの地の壁画」
国立近代美術館だからか、全体的にあっさりとこじんまり。
それにしてもポロックって一度にたくさんまとめて観るもんじゃないね…
現代アートを集めた中に一つや二つ混じっているというのが
一服の清涼剤のようでいい。


晩年の、墨絵のようなブラック・ポーリング(流し込み)という
技法を使ったシリーズが気になった。
色と形、その先にあるものを追い求めてもがくような…
アトリエを再現したスペースもあった。
床一面にドリッピング


1,500円の入場料で所蔵作品展「近代日本の美術」と
「原弘と東京国立近代美術館 デザインワークを通して見えてくるもの」も
見ることができた。
前者は古賀春江(調べてみたら男性なのですね)の絵が気になった。
特に「海」という作品。1929年。
大正時代にこんなシュール(レアリスム)な絵を描いていた人がいるとは…
http://search.artmuseums.go.jp/gazou.php?id=4596&edaban=1
そしてもうひとつ、2002年の大岩オスカール「マンハッタン(ガーデニング)」
絵は、http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/10
9.11以後の世界。


後者は原弘が手掛けた、東京国立近代美術館にて開催された
1950年代から1970年代にかけての展覧会のポスターを集めたもの。
何よりも興味深かったのは
戦前の軍部プロパガンダ雑誌「FRONT」のいびつなモダンさ…
http://www.momat.go.jp/Honkan/hara_hiromu/index.html#outline


東京駅まで歩いているときに見かけた「SKY BUS TOKYO」の
オープンデッキの2階建てのバスに乗ってみたくなり、
はとバス乗り場まで行ってみたら違う会社が運営していることが分かった。
はとバスの同様のは桜並木の中を走ることになっていたんだけど、
風も強いし、桜も咲いてないし、別の日にする。
というかオープン感があまりなかった。


帰って来て、「なごみの湯」に入って帰ってくる。
露天風呂が工事中だった…
そんなこんなで北の丸公園界隈で過ごしたプチ休暇が終わる。