『少年と自転車』/The Sea and Cake

今日は渋谷 Bunkamuraダルデンヌ兄弟の新作『少年と自転車
丸の内 OAZO松丸本舗にてイベント「本屋本談」
六本木ミッドタウンの Billboard Live Tokyo にて The Sea and Cake の来日公演。
アクティヴな一日だった。


朝10時過ぎまで寝てて、11時に外に出る。渋谷へ。
いつもなんでなのかよく分からないけど若者たちが大勢いる。
待ち合わせして、交差点を渡ったり。
109の前に来たら広場にピンク色の大きな立方体が置かれていて、
イヤホンを差す穴がたくさん空けられている。
Perfumeの新しいシングルのプロモーションのようだ。
ファンと思われる男性たちや通りすがりの人たちが
イヤホンを刺して耳を傾けていた。


Bunkamura ル・シネマ。
昼を食べる時間がなさそうでサンドイッチとペリエ
ダルデンヌ兄弟、3年ぶりの新作はカンヌでグランプリか。相変わらずの質の高さ。
http://www.bitters.co.jp/jitensha/


孤児院に馴染めない少年が抜け出して
自分を捨てた父親と父親が捨てた自転車を探そうとする。
外の世界でたまたま出会った美容師の女性が週末だけの里親になってくれる。
自転車が見つかる。しかし、ようやく会えた父親からはすげなく拒否された。
少年の中にやむになまれぬ引き裂かれた衝動が生まれる。
女性はできる限り手助けしようとするが、少年は家を飛び出し、
自分を認めてくれた不良少年の元へ…


やはり今回もぐうの音も出ない。
ダルデンヌ兄弟の映画ってやっぱ、カット編集術のお手本みたいだな。
「どうして?」があるから、次のカットへとつながっていく。
その「どうして?」自体は描かない方がいい。


見終わって銀座線に乗って、丸の内線に乗りかえて、東京駅へ。
松丸本舗での「本屋本談」に顔を出す。
(これは長くなりそうなので、明日改めて)


これが終わって、急いで六本木へ。
山手線で有楽町、日比谷線に乗りかえる。ミッドタウンへ。
Billboard Live Tokyo は2回目か。
(最初は Juana Molina の神がかり的な演奏だった)


一番安い三階席から見下ろす。
ステージの背後がガラス張りになっていて、公園の桜が見える。
開演前。Jim O'rourke 『Eureka』の曲が流れている。
ワンドリンクチケットでラム・コーク、追加で焼酎をロックで。
サラミやハムといった軽食付きのチケットにして、お酒を飲みながらゆっくりと観る。
18時になってステージ裏のガラスに真っ黒のカーテンが掛けられる。
4人のメンバーが登場する。ギター2本とベース、ドラムだけ。
パンクでもブルースでもメタルでもない。
シカゴの音響系ポストロックを経由した、シンプルな歌ものギターコンボ。
メンバー3人ともが画家や漫画家としての顔を持ち、
今回の来日に合わせて渋谷のパルコでは展示も行なわれていたようだ。
http://www.logos-book.com/news/#num2457


装飾音に彩られたアルバムとは違って、全て削ぎ落とした演奏。
最新作からの曲が多かったのかな。いろんな時代を満遍なくだったように思う。
1stアルバムから「Jacking the Ball」を。これは嬉しかった。
一晩に2回演奏する Billboard Live Tokyo だからか、
一時間ちょっとであっさり終わってしまった。
席に座って、酒も入って、僕は心地よく眠りに誘われながら見てた。


やっぱジョン・マッケンタイアがかっこよかったですね。
音響系というひとつのムーヴメントを生み出し、そのアイコンとなった。
(本当はメインのバンド、Tortoiseとして観たかったな…)
クールな佇まいで、ハードコアを経て両腕に刺青がびっしりという出自が
どこか垣間見えるようなドラミング。


ミッドタウンを出たのは19時半。
ラーメンを食べて帰ってくる。