文字コードというもの

WEB上の学校で教えていると、時々文字化けに出会う。
昨日もあった。送り直してもらうのが手っ取り早いんだけど、
コンピューターに詳しくない人だとまた文字化けかも。
応急処置的に復元してみる。


こういうサイトがある。「もじばけらった」
http://lab.kiki-verb.com/mojibakeratta/


あるいはダウンロードものだと「MBaker2」
http://www.geocities.jp/belden_dr/ToolMBaker.html


本文全部が文字化けだと”UTF-8”に文字コードを変えてみると読めたりするけど、
途中に機種依存文字が入っていたかなんかしたものをメールが送られてくると
噛み合わせの問題で全然読めなかったりする。


IT業界で働いて10数年、文字コード問題はいつになっても悩まされる。
データベースが”UTF-8”で、WEBサーバが”EUC”で、
業務で使う PC が Windows なので”SJIS”であるとか。時々はまることがある。
全世界的にひとつに統合されるとかさ、解決することは永遠にないんだろうね。


僕はこれ、コンピュータの仕組がどうこうという以前に
バベルの塔このかた、言語というものがほっとくと
どんどん文法も表記も発音も何もかもが分かれて分断していくという
人類の悲喜劇的な習性に寄るものだと思う。
(言語は変化する、ではなく、変化するから言語)


なんつうか、エントロピーのホニャララとも言える。
熱の拡散。乱雑になっていく。
…と見えるが、実際は逆か。


しかしね、コード(CODE)とは拡散していくものだとは言える。
記号の本質は集約には決して向かわない。
ラベルを統一するように見えて、そこに含む内容はいくらでも変えられるから。


人類は言語をどうすることもできない。
記号も。コードも。
それを生み出したことによって人類は人類になったのにね。


注)ここで言っているコードと文字コードとは似て非なるものか。
後者はどちらかというと、規約、プロトコル
コードはプロトコルによって成立するが、プロトコルそのものではない。