昨日は終日渋谷。
『サウダーヂ』『アーティスト』と映画を2本見て
その合間に Bunkamura のミュージアムで
『レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想』を見るという文化的な一日を過ごした。
『サウダーヂ』はオーディトリウム渋谷で異例のロングラン。
昼の回のみ。この日もかなり入っていた。
甲府を舞台に、土方・移民・HIP HOPがキーワード。
去年かなり話題になって国内外の映画賞でも高く評価された。
日本の今ってことなんだろうな。
しかし、観てみると「うーむ」…
つくりが素人っぽく撮り方も繋ぎ方もどこか拙いのがリアルってことなのだろうか?
なんか、浅いんですね。事象や現象は捉えたけど力学が見えてないというような。
なぜ甲府はシャッター街となったのか?
「理屈も理由もないんだよ、ブラジル人たちが苦労してんだよ」
だけだったらいまひとつ心に響かない。
それにしても『サウダーヂ』や『サイタマノラッパー』を観て思うのは、
出てくる日本語のラップが型や節にはまりすぎてるってこと。
いちいちステレオタイプを提示しないと「これはラップです」と通じない?
The Blue Herb や SHINGO2 は日本語でも全然こういうのではない。
『レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想』はもともと見るつもりはなく。
母から電話がかかってきて、「ほつれ髪の女」のポストカードを買ってきて、という。
行くとミュージアムショップが展示スペースの内側にあって入場券ないと入れなくて。
仕方なく入場券を買って中へ。
…これがまたゴールデンウィークってこともあって人また人の大混雑。
ぐったりしてすぐ出てくる。10分もいなかった。
列に並んで見るものってアートじゃないと思うんですね。
展示されていた中ではモナリザの贋作みたいなのが10枚ぐらいあった。
あれってなんだったんだろ。周辺の人の作品ばかり。
結局のところレオナルド・ダ・ヴィンチ自身が手がけたのは数えるぐらいしかない。
最後、シネマライズにて『アーティスト』これもそこそこ入ってた。
「いいお話だねえ」というのが見終わった後の感想。
で、まあそれ以上にもそれ以下にもならない。
素晴らしい演技、古きよき時代の映画に対する愛・オマージュがいっぱい、
この時代にサイレント・モノクロを作るという大胆な試み、
これら見る前から分かっていて、それが出てくるのを確認するというか。
いい映画なんだけど僕にとっては
ディズニーのアニメを見ているようで物足りなかった。
その後高校時代の映画仲間の友人と会って、サシで遅くまで飲む。
映画のこととかあれこれと話して帰ってくる。