昼、下井草方面を開拓しようと思って歩いていく。
長浜ラーメンの店を見つける。なかなかうまかった。
満足して帰り道につく。
歩いていたら下井草図書館に入る道を見つける。
途中にあることは知っていたけど、
どこにあるのかは知らなかった。
寄り道して入ってみる。
雑誌の閲覧スペースが専用の部屋になっていたり、
僕がいつも行く中央図書館よりも
どこか新しくどこかきれいでゆったりしている。
そんなに混んでなくて窓際に置かれた椅子がチラホラと空いている。
窓の外の緑に初夏の日差しが当たっている。
居心地よさそうな空間だった。
ここ数年、僕にとって図書館とは必要に駆られて
資料としての本を借りる・検索して予約する場所だった。
そうじゃなくて、本を読む場所でもあるのだな。
いつも視界には入っていたのに、全然認識できていなかった。
CDコーナーがふと目に留まり、
せっかくだからジャズとクラシックを何枚か借りることにした。
『バド・パウエルの芸術』
マルタ・アルゲリッチによるラヴェル『夜のガスパール』
ブーレーズ指揮によるドビュッシー『牧神の午後への前奏曲』
ロドリーゴ追悼の『アランフェス協奏曲』
クラシックは全然詳しくなれずに
これまで場当たり的に中古で買ったりしていたけど、
そうか、図書館で借りればいいのだなと気付く。
借りるときにカウンターにて「下井草ブックカフェ」という小冊子に気付く。
この図書館だけで独自に出しているようだ。
毎月発行なのかな。第三十八号とある。
特集が「人×人 対談本の楽しみ」とあって、
『吉田健一対談集成』『呪の思想 白川静/梅原猛』から
『むかつく二人 清水ミチコ/三谷喜喜』まで。
なかなかいいセレクション。
他に「新着図書を楽しむ」「話題の予約本」といったコーナー。
全部で10ページにもならないけど装丁が手書きなんですね。頑張ってる。
こういう取り組みはいいことだ。是非続けていってほしい。
住宅街の小さな図書館はなかなかいいものだ。
杉並区の図書館、日曜の閉館が17時というのが
もう少し遅くなってくれたらなー。