マファルダ、水島爾保布

昨晩は編集学校OB/OGのゆるい集まり。
今回もまた四谷三丁目の喫茶茶会記にて、
自分の好きなものを皆にリコメンドするという。


出て来たキーワードを順不同にいくつか並べてみると…
水島爾保布、マファルダ、ネムルバカ、阪急電車佐々木昭一郎
今日泊亜蘭吉田秋生坂道のアポロン、ハチ公を洗う、
ビクトル・エリセ、駄サイクル、勝小吉、ニューバーレスク
この空の花、などなど。


僕は今回特に差し出せるものがなく、聞いてるだけ。


終わって何冊かマンガを借りた。
石黒正数ネムルバカ』『響子と父さん』
久住昌之水沢悦子花のズボラ飯』(1巻・2巻)


そしてキノ『マファルダ』(1巻・2巻)
これがラテンアメリカスヌーピーらしくて。
絵柄はとてもよく似ているけど、もっとブラックで政治風刺的というか。
今調べたら吹き替えのアニメがNHKで放映されたとか、
東濃信用金庫」がマスコットキャラクターにしてるとか。
1巻は序文がなんとウンベルト・エーコだった。
http://www.amazon.co.jp/dp/4902807017/


今回特に気になったのは
今日泊亜蘭という日本最古(!?)のSF作家のお父さんに当たる画家の水島爾保布
谷崎潤一郎の挿絵を描いてるんだけど、これが大正ロマンビアズリーというか。
耽美的で背徳的。SF的ですらある。これが受け継がれていくのか。
その一方で動的な構図でうごめく町を描いた一枚は松本大洋という声も挙がった。
http://ameblo.jp/retro-illustration/entry-11251273504.html
この絵を手元に置いておきたいがためだけに谷崎潤一郎の『魔術師』を買いたくなる。
http://www.amazon.co.jp/dp/4122005191/


うーむ。何となくふらりと出かけて、意外と刺激を受けた。