Dialog in the Dark 2回目


教室の教え子が「Dialog in the Dark」を体験したいとのことで
僕も2回目を受けてみることにした。


完全な暗闇の中で行動して、視覚以外の五感を開くという。
http://www.dialoginthedark.com/


僕が1回目の体験をしたのは3年前か。
最初転々としていたのが、今の外苑前のアトリエを本拠地に据えたばかりの頃。


杖を頼りに真っ暗闇のスペースを、視覚障害者のアテンドと共に進んでいく。
いくつか前回と異なる趣向があったんだけど、
今回改めて気付かされたのが「高さ」というもの。
前回もそこにあった、丸木橋を渡る。
これが前回なんとはなしに渡っていったのが、
今回、すぐ見つかるはずと思いつつ見当たらない。おや?
しゃがみこんで、ああ、なんだ、あるなと確認して
ようやく立ち上がって一歩踏み出す。
なのにそれが、地面から足を上げるというのが、なんだか怖い。
地面、基準となる底の高さがいかに日々の暮らしを規定しているものなのか。
うーむ。地に足がついている感覚ってほんと大事です。


他に変わったところとして、梅雨の時期、「レイン・バージョン」とのことで
皆でてるてる坊主を作った。
布や詰めるプチプチや綿、リボンをもらって(文字通り)手探りで。
マジックを渡しあって顔も書いてみる。
これが最後明るい場所に出てきて見てみたら断末魔のようで…
受付のラウンジに皆吊り下げていたので僕もそうしてみたら首吊りのような。


あとね、視覚障害者のアテンドの方が
暗くなる前、終わって出て来た後も僕らの前に。ここが大きいかな。
前回は一切姿を現さずに終わった。
暗闇の中に隠されている、というような。
それは日常の中に切り離されているようでもあって。
今回は何よりもそこのところがよかったと思う。