17花入伝式

編集学校、花伝所の入伝式に錬成師範として参加。
師範代を要請するコース。
半年ごとに開催されて、今回が17期。
僕が受講したのが14期だから、
たった1年半で師範として教える側に回ることになった。
このスピード感に驚かされる。この新陳代謝の速さが運営の秘訣か。
世代交代も速いし、世代間で蓄積されるものも密度が濃い。
その仕組みについて、松岡校長が
自分の生み出したなかで最高の作品と呼ぶのもよく分かる。


今回は僕が師範代を務めた25期の守破から申し込んだ方が多く、
どこかで名前を見かけた方が次のステージに進む姿を見るのは
なかなか嬉しいものがあった。直接の教え子もいる。
これから先、厳しい6週間が待っているが無事乗り越えてほしい。


雨の降るなか、会場のある五反田へ。
午前中、段取りの打ち合わせ。午後から入伝式。
今回は師範全員がなんらか役割を受け持ち、ワークショップ重視。
ワークショップが4本連続で続く。
僕はテーブルについてフォローしているだけでよかったけど、
入伝生たちにとっては目まぐるしい展開に驚かされただろうな。
師範代になるってどういうことなのか。
かなりの刺激になったと思う。


ワークショップは運営側に回ると楽しいものの、なかなか難しいもんで。
説明を聞いて全体像を掴んで、分かった気になったはずが細部があはふやで。
必要な道具を用意し忘れたり、一部アレンジしたら裏目に出たり。
なかなか反省するところが多かった。


僕もまた未来の師範代に向けて5分間のスピーチ。
僕が両方受け持つことになった、27守と17花とを重ね合わせる。
内容はよかったけど声が小さくかったと何人かの方から言われる。
マイクの音量を上げたとも。そうか、盲点だった。
ゆっくり落ち着いて話そうとしたら声が小さくなるもんなんですね…
というかもともとが朴訥としたキャラですが。


校長講義を終えて、記念撮影。
その後師範たちの懇親会。九州系の店で手羽先を食べる。
店の奥で油で揚げる大きな音がする。
馬刺しを食べた。レバ刺しもあった。しかし1,700円と高かった。
先輩方に紛れ込んで入伝式のあいだ
ずっと大人しかった僕もビールを飲んでようやくほぐれていく。


23時過ぎまで飲んだのか、雨の降るなか、帰ってきた。


松岡校長から声をかけられて、
「最近小説は書いてないのか」「そろそろ書いてもいいんじゃないか」と。
僕もまた、時が来たように思う。