終戦記念日、その後

昨日の続き。
昼、外に出たら神保町の交差点のあちこちに機動隊の青いバスが停まっていた。
その周りに大勢の隊員たちがワサワサと。
問屋や古書店の立ち並ぶ裏通りにもバリケード替わりの柵が設置され、
制服にヘルメットの男性がひとり立っていた。
去年・一昨年はこのような物々しい記憶はない。
終戦記念日、今年は閣僚が靖国神社参拝を公式表明したからか。


街宣車の騒々しい音がして外に出てみると
白山通りをまさに機動隊が封鎖しているところだった。
街宣車のスピーカーからは独特の節をつけて
「韓国人はぁ日本からぁ、出てぇー行けぇー」「出てぇー行けぇー」と。
機動隊の男性が運転席に近付いて、窓越しに何やら交渉する。
派手なアロハシャツを着た街宣車の男性は
「こんなに大勢集まって、税金の無駄遣いじゃないですかねぇ」
靖国神社まで行っちゃいけないんですかねぇ」
「外国人はぁ日本からぁ、出てぇー行けぇー」


封鎖が一時解かれて、前後の一般車両が通される。
街宣車と機動隊員だけが残される。
このあとどうするんだろう?
気になったけど仕事があったのでオフィスに戻った。
騒がしい音が遠ざかって聞こえなくなったので、諦めてどこかに行ったのか。
それとも靖国神社まで辿り着いたのか。
今はどうか分からないけど、元日ともなると
八王子から先の高速で暴走族と警官が攻防戦を繰り広げたものだった。
それを思い出した。


その後何度か、街宣車のがなる音を聞いた。
彼らは偽悪的でわざわざ自ら第三者に嫌われるよう仕向けているとしか思えない。
その目的はなんなのか。
いまだもって謎の存在である。