『ロッキー・ホラー・ショー』

昨晩、TSUTAYA DISCAS から届いた『ロッキー・ホラー・ショー』を観た。
永遠のカルト・ムーヴィーとされるが…
久々につまらない映画だった。中途半端で、安っぽくて。
よかったのはフランクン・フルター博士役のティム・カリーぐらいかな。


(なんと、「地獄のロックライダー」ことミート・ローフ
 若き日のスーザン・サランドンが出演している)


これはオリジナルのミュージカルの方が断然面白いのだろう、と思って
調べてみたら、オリジナルキャストのまま映画化してたんですね。うーむ。
見る側もコスプレして、パーティーしながらの方がいいのか。


ひとつ言えるのは、この内容は絶対舞台の方がいいということ。
固定のステージでセットを入れ替えつつ、という。
そういうセットって聖と俗のシンボルや
けばけばしさといったムードとしての構築の方が重視され、
余計なものは省略され、あとは観る側の想像力に委ねる。
それが映画になると城やその内部の各部屋が実際につくられてしまって、
「なーんだ、この程度か」となってしまう。


そういうところにミュージカルとして唐突に歌われだすと、違和感が出て来る。
いくら映画ですよと分かってはいても、片やその映画の方はリアルを求めている。
現実に存在する部屋で現実に存在する人がいきなり歌いだすという違和感が生まれる。
舞台における省略は逆に、色付け・意味付けを待っている空間となって、
どこで歌いだしても踊りだしてもいいという転換点になる。


90年代にローリー寺西がはまり役だったという日本語版のミュージカルを
友人たちと見に行くのがこれは正解かな。
またいつかリバイバル上演されるんじゃないか。