富山旅行その4(9/22)


朝9時まで寝てる。
アパホテルの女社長の伝記漫画が部屋に置かれている。
思わず最後まで読んでしまう。うーん、かなり美化されている、と思う。
あの顔写真の広告は目立ちたがりではなく、戦略だったのか…
またお湯を張って風呂に入る。


10時にチェックアウトして合流。3人で電鉄富山駅へ。
10:46の宇奈月温泉行き特急に乗る。切符を買う。
早めに着いて、僕はひとりJR富山駅前の「とやま駅特選館」の「白えび亭」にて
えびえび丼を食べる。白海老の天ぷらと普通の海老の天ぷらがダブルで乗っている。
1,150円だったか。バリエーションとしてえびかに丼というのもあったな。
急いでかき込んで電鉄富山駅に戻る。


改札の時間が来て特急に乗る。
いきなりこじんまりとした無人駅が続く。
車輌もまた年季の入った、まさしくローカル線。
しかし、風に揺れる田んぼの緑の中を
まっすぐどこまでも線路が伸びている瞬間があって、旅情をかきたてる。
そんなに乗客は乗ってなくて僕らは4人掛けの席にひとりずつ乗る。
僕はサンダルを脱いで足を向かいの座席に投げ出す。窓も少しだけ上げる。
途中の駅で驚いたことにスイッチバック。向きを変えた。
そこから先、電車はJRと並行して滑川、魚津と東に進んでいく。
黒部から内陸へと入っていく。
気が付くと山深い。渓谷の中へ。川を見下ろす。
1時間ちょっとで宇奈月温泉の駅に到着する。


駅を出て、「黒部峡谷トロッコ列車」の方の宇奈月駅に移動。
200mほどを上っていく。よく晴れた行楽日和。団体客と個人客でごった返す。
駅前の駐車場にはバスが何台も停まっている。
窓口にてネットで事前予約していたのを引き換える。
当日一人キャンセル。手数料を引くので、全額ではないが3/4ほど戻ってくる。
余裕をもって来たので1時間近く暇になった。
まずは3人でアイスを食べる。
上ってくる途中に足湯があったなあと入りに行く。
しかしこれはなんだかぬるい。
駅舎に戻る。中ではトロッコ内で撮った写真を販売している。
各出発時間帯の各車、各グループごとに1枚。
国内外の行楽地によくありますよね。


先輩は僕が食べた白海老天丼の写真を見たら食べたくなったとひとり店に入る。
僕らはそれほど腹が減っていない。
時間を持て余し、今回泊まることにした「延楽」に荷物を預けに行く。
宇奈月温泉駅の先。坂道を下りていく。
完全な観光地。土産物屋と食事処が交互に並ぶ。
串に刺した岩魚の塩焼きを売っている店があって、
その近くでおじいさんがひとり、露店を出していた。一串500円だったか。
線路を渡る。鄙びた温泉街的雰囲気が強まる。
「延楽」の隣の旅館はニューハーフ・ショーを毎晩開催しているようだ。
「延楽」へ。古きよき温泉旅館ってとこか。
思ったよりも小さいなあと思っていたら
入り口が8階で下の階があるというつくりだった。


荷物を置いて、駅に戻る。先輩一家と合流する。
団体と一般とで改札が分かれていて、一般の先頭に並ぶ。
時間が来てトロッコ列車に乗り込む。
自由席と聞いていたので乳幼児を含めて8人分の席が
まとまって確保できるだろうかと幹事としては少し不安だった。
それで早めに並んどいたんだけど、どの客車に乗るか事前に指定されていて
客車内も余裕を持った座席数だったから全然問題なかった。
ふたり掛けのところにひとりで座っても十分足りた。


僕らは今回、子供連れということもあって一番グレードの高いリラックス車両とした。
往復で1,000円ぐらいプラスになるのかな。開閉可能な窓と背もたれがある。
通常の客車は窓がなくて骨組みだけ、風がビュンビュンと入ってきて寒いという。
また背もたれがないベンチシートは最初のうちはよくても
1時間半の道中はきついとのこと。


出発前にワゴン車が2台ホームを往復する。
トロッコ列車内は連結された客車間を行き来できないから
事前の車内販売ってところか。宇奈月ビールや清酒「銀盤」など。
駅舎で見かけたグループごとの記念写真も係りの若い女性が撮影して回る。
「買っても買わなくてもけっこうです」という売り文句を同期が真似をして
同じく集合写真を撮る。同じ客車に居合わせた他のグループの人たちが笑う。