富山旅行その6(9/23)


何度か目が覚める。早起きの先輩がノートPCを打っている。
7時に起きて、また露天風呂へ。男女入れ替わっている。
檜の風呂。ひとりきり。せめぎ合う木々が視界いっぱいに広がる。
中腰になって、木枠から身を乗り出して川の流れを眺める。
静かに雨が降っている。


8時に集まって朝食。
焼き鮭に温泉玉子と普通の食事だけど、おいしくてご飯をお代わり。
最初のおかゆがうまかった。
どちらかといえばこちらをお代わりしたかったぐらい。


10時にチェックアウト。それまでもうひと風呂浴びる。
布団に寝そべって『緋色の記憶』の続きを読む。
同室の4人の精算。今回は会計係も兼ねている。
ロビーに下りていって、もう二家族とも精算。
ロッコ代と昨晩のビールや冷酒代と。
各自チェックアウトして、なんとはなしにロビーのティーラウンジでウダウダ過ごす。
今回の旅を名残惜しむかのように。コーヒーを飲む。
先輩の子供が寄木細工のパズルに取り組む。しかしなかなか解けない。
車で富山に来るルートであるとか、あれこれ話しながらも視線はパズルに向く。


10時半を過ぎて解散。
3台の車が宿を出て行くのを見届けて、残り3人が歩いて駅に向かう。
雨が上っていてよかった。
宇奈月温泉駅から電鉄富山駅まで1時間に1本。
特急がなくて普通に乗る。11時過ぎ。
僕は帰りの風景はまあいいかと佳境に入った『緋色の記憶』を読む。
先輩も後輩も寝ている。


ふと、これは電鉄富山駅まで行かなくても新魚津で途中下車して
JRの魚津駅から特急に乗ればいいんじゃないか? と気付く。
何もわざわざ魚津の駅から1時間かけて富山駅まで行って、
また引き返してこなくていい。ルートを検索してみると2時間も違う。
富山駅近くで先輩たち家族と昼メシという話もあったけど、
またいつか会うだろうと僕は新魚津で下りる。
先輩と同期と最後に握手。


JRの駅へ。みどりの窓口で越後湯沢までの特急、
乗り換えて東京までの新幹線の切符を買う。
15分後には出発なので魚津を見て回ることはできない。
駅舎を出ると駅前のロータリーがあって、蜃気楼の街とあった。
閑散としている。街そのものが蜃気楼のようだった。


富山と言えば、と「ますのすし」を買う。
宇奈月ビールも3種類のうちケルシュとアルト。
行きは飲まなかったけど帰りは飲むことにした。
『緋色の記憶』をひたすら読む。
それにしても「ますのすし」はおいしいんだけど
ますもご飯も小分けされていないから本を読みながら食べるには向いてないね。
宇奈月ビール2本とも飲み終えて、缶チューハイ
新幹線に乗り換えて、ロングのハイボール


東京に着くと、雨。寒かった。


楽しい3日間を過ごした。次は京都か岐阜か。
何年後になることやら。