松丸本舗最終日


昨日日曜の夕方は松丸本舗の営業最終日。
丸の内OAZO丸善に顔を出してきた。


本当は一昨日土曜の夜、師範代養成コースである花伝所の
入伝式恒例の校長講義「編集工学2.0」が
最初で最後の公開講座として松丸で開催されることになっていた。
しかしそれは今関わっているPJの忙しさで参加叶わず。
(部屋で黙々と原稿を書いていた)
一目見てみたいという大勢の客で賑わって、
松岡校長の周りは身動きも取れないぐらいだったという。


昨日もまた朝早く起きてずーっとキーを叩き続けて
あーでもないこーでもないと悩んだ末にどうにか形になって、
14時半に部屋を出る。台風も気になるが、ま、そのとき考えるかと思う。
昼の時点では全然降っていなかった。


15時半に到着。編集学校関係で知ってる方に大勢お会いする。
皆、名残を惜しんでいる。あれこれ世間話をする。
正直、そのために来たと言っても過言ではない。
(借りていた漫画も返す)


それはさておき。最終日。これまでいろいろあったなあ。
最初の頃は馴染めなかったように思う。
なんというか、本の怨念が篭っているような気がして。
分類も普通じゃなくて探しにくいし。
それが必要に駆られて足繁く通うようになって。
本社が浜松町にあった頃は神保町の常駐先まで定番のサボりコースになって。
今も帰り道、なんとはなしにフラッと立ち寄っていた。
なくなってしまうんだなあ…


…先日もたくさん買い込んだばかりでこの日は何も買わず。
最終日ともなるとここで本を買いたいという気持ちが全く沸かなかった。
現実感がないというか。
3時間ぐらい中にいて、ずっとあちこちの棚を眺めていた。
全てが終わった、寂寥感ばかりがあった。


隣の喫茶店で一休みしてお茶を飲んだのち、イベントが始まる。
ブック・ショップ・エディター選定による勝負本、誰が最も売れたか結果発表。
『遊』創刊号と『全宇宙誌』のオークションの入札結果。
そして丸善やその親会社の経営者による挨拶。
最後、松岡校長の挨拶。
意外とあっさり手短で、でも最初のうちは声を荒げて怒っていた。
各界期待されていたのに3年であっさりクローズするのは自分の至らなさであると。
最後は、発売されたばかりの『松丸本舗主義』の最終章を読んで締めた。
そして、ノヴァーリスの『青い花』に始まる話へ。
何の本だったか、第2章は「実現」とタイトルだけあって書かれないままにある。
それが松丸本舗から先の次、ってことなんだな。


高山宏先生、華恵さんを見かけた。普通にそこにいた。
他にも、「ほら、あの方は○○の××だよ」と周りの方に教えてもらったり。
著名人がちらほらと顔を出していたようだ。


イベントごとが終わって、周りの来ていた友人たちと飲みに行く。
21時を過ぎて、閉店時間。まだ多くの方が店の中に残っていた。
最後、客もスタッフも一緒になって記念撮影をする。僕もそこに加わった。


さらば、松丸本舗。ありがとう。