「BEAT CIRCUIT 2012 〜 ペンギン・カフェ with フレンズ」


Penguin Cafe Orchestra のコンサートを観てきた。
といっても、息子アーサー・ジェフスに代替わりして
今は「Penguin Cafe」と短い名前で活動しているようだ。


場所は六本木アリーナ。テレ朝の前のここで観るのは初めて。
開場の1時間前に着いてブラブラと青山ブックセンターなど覗いてから
アリーナに戻る。ゲストの Salyu x salyu がリハーサルを行なっている。
ギターの小山田圭吾は黒いサングラスで地味に椅子に座っていた。
アリーナへと下りていく階段に大勢の人が群がって、
ステージ後方からの眺めが見える。
こりゃあタダで見れるんじゃないかと思っていたら
開演後階段に客の姿はなく。規制していたのか。


Salyu ファンなのか若い女性が多い。
80年代にリアルタイムで Penguin Cafe Orchestra
聞いていたような人の姿は少ない。
それにしても Salyu の好きそうな女性ってなんか似てるような。
ナチュラル志向のショートカットというか。


整理番号が結構先の方だったので前から3列目の真ん中の席を確保できた。
17時になって「ゆうやけこやけ」のメロディーがどこからともなく流れて、
(平日の職場や休日の自宅で耳にするのだが、東京23区どこでも鳴ってるのだろうか)
さくっと、Salyu x Salyu が登場。
ギターが Cornelius こと小山田圭吾、ベースが Little Creatures鈴木正人
という豪華なメンバーがバックに着いて、フロントは Salyu 含む女性4人。
iPadやパーカッションを演奏しつつ、
四声のハーモニーで多重録音だったアルバムの曲を聞かせる。
ナチュラルな浮遊感が Penguin Cafe につながる。
4人は「Salyu Sisters」という名前で、
似たような背丈で似たようなショートカットで
ペンギンを意識したと思われる似たようなツートーンの衣装を着ていた。
(ちなみに Salyu のストッキングは右が黒、左が白だった)


Salyu はところどころ歌いにくそうにしていたと思う。
初めてだから分かんないけど、それを差し引いてもなかなかいい演奏だった。
45分ぐらいであっさり終わってしまう。もっと観たかった。


日も暮れて風も涼しくなる。10月だというのに今日もまた暑い一日だった。
15分でササササッとステージの準備をして、
18時になってスムーズに Penguin Cafe が始まる。
メンバーがステージに集まる。
クアトロ、ウクレレ、パーカッションがふたり、
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ダブルベース
そしてアーサー・ジェフスがピアノやクアトロなど。
その他のメンバーも芸達者でカリンバやおもちゃの鉄琴や
パーカッションの数々へと曲ごとに楽器を持ち替えていた。


アーサー・ジェフスは練習したのかカンペを見ながらなのか、
最初のうちたどたどしい日本語で話す。
父は日本が大好きでした、私も大好きですといったようなこと。
その父サイモンが1970年代半ばに
京都でたまたま見つけて買ったというハーモニウムがステージの奥にあって、
代表曲のひとつ「Music For A Found Harmonium」をアーサーが弾いた。
こういうのいいですね。


覚えている限り、曲順はこんな感じ。


1. Dirt
2. From The Colonies
3. Swing The Cat
4. Numbers 1 to 4
5. That, Not That
6. Landau
7. Air A Danser
8. White Mischief
9. In The Back Of Taxi
10. Paul' s Dance
11. From A Blue Temple
12. Perpetuum Mobile
13. Music For A Found Harmonium
14. Telephone And Rubber Band
15. Giles Farnaby's Dream
16. Bean Fields
en1. Finland (Solo Piano)
en2. Salty Bean Fumble (with Salyu Sisters)


No.1, en1, en2 が自信なし。
en1 は先日のタワレコのインストアライブでも聞いてるはず。
No.1, en2 はアーサーがおもちゃの笛をピーヒョローと吹いていたという覚え方なので
入れ違っているか他の曲かもしれない。
他はアーサーの曲案内もあったので大丈夫なはず。


最後は Salyu Sisters が登場してコーラスを入れる。
うーん、明日はゴンチチが共演するのか…
それも見たい。


「Numbers 1 to 4」「Air A Danser」など代表曲は欠かさず、
個人的には「Giles Farnaby's Dream」が聞けたのが嬉しい。
これ、立って飛び跳ねながら聞きたかったなあ。
座席ありだったので大人しいまま。
本編最後の「Bean Fields」でようやく客席から手拍子が。
明後日のラフォーレミュージアムではどうなんだろう?
スタンディングだといいな。
代替わり後の新作からは「That, Not That」など代表的な曲だけ、
80年代のアルバムからがほとんどという判断は正しい。
90年代だからか『Union Cafe』の曲はやらなかった。


19時半に早々と終わって帰ってくる。
東京は雨。演奏中に振り出さなくてよかった。


そういえば、イギリスのオフィシャルサイトで販売している2009年のライブアルバム、
コンサート会場で販売してないかなと期待したけど売ってなかった。残念。