ちょっと今日は時間がないのでメモです。
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◆プロップの物語の機能のリスト
α 導入の状況
β (不在)家族の成員のひとりが家を留守にする
γ (禁止)主人公に禁を課す
δ (違反)禁が破られる
ε (情報蒐集)敵対者が探り出そうとする
ζ (情報獲得)犠牲者に関する情報が敵対者に伝わる
η (謀略)敵対者は、犠牲となる者なりその持ち物なりを手に入れようとして、
犠牲者となる者をだまそうとする
θ (幇助)犠牲となる者は欺かれ、そのことによって心ならずも敵対者を助ける
A (加害)敵対者が家族の成員のひとりに害を加えるなり尊称を与える
B (救援依頼あるいは派遣)被害なり欠如なりが知らされ、主人公に頼むなり
命令するなりして主人公を派遣したり出立したりする
C (対抗開始)探索型の主人公が、対抗する行動に出ることに同意するか、
対抗する行動に出ることを決意する
↑ (出発)主人公が家を後にする
D (贈与者の第一機能)主人公が試され、訊ねられ、攻撃されたりする。
そのことによって、主人公が呪具なり助手なりを手に入れる・
下準備がなされる
E (主人公の反応)主人公が、贈与者となるはずの者の働きかけに反応する
F (呪具の贈与・獲得)呪具が主人公の手に入る ※魔法手段ともいう
G (二つの国の間の空間移動)主人公は、探し求める対象のある場所へ、
連れて行かれる・送りとどけられる・案内される
H (戦闘)主人公と敵対者とが、直接に戦う
I (しるしづけ)主人公にしるしがつけられる
J (勝利)敵対者が敗北する
K (回復)発端の不幸・災いか発端の欠如が解消される
↓ (帰還)主人公が帰路につく
Pr (追跡)主人公が追跡される
Rs (救出)主人公は追跡から救われる
O (密かな到着)主人公がそれと気づかれずに、他国に到着する
L (詐欺)ニセ主人公が不当な要求をする
M (難題)主人公に難題が課される
N (解決)難題を解決する
Q (再認)主人公が発見・認知される
Ex (暴露)ニセ主人公あるいは敵対者(加害者)の正体が露見する
T (変身)主人公に新たな姿形が与えられる
U (処罰)敵対者が罰せられる
W (結婚)主人公は結婚するか王位につく。或いはその両方
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◆ニール・D・ヒックス『ハリウッド脚本術』より、
チェックポイントや要点など。
「ドラマは<秩序を与えられた>葛藤である」
・三幕
−始まり(誘引)
−中盤 (期待)
−結末 (満足)
・主人公は誰か?
・敵対するのは誰か?
・彼らは何について争っているのか?
・その葛藤から生じる変化は何か?
・なぜ主人公は、その変化を達成するために行動を起こすのか?
・ストーリーの要素をまとめてみましょう。
−バック・ストーリー
−内的な欲求
−キッカケとなる事件
−外的な目的
−準備
−対立(敵対者)
−自分をハッキリと示すこと
−オブセッション
−闘争
−解決
・あなたの登場人物の髪は何色?
・あなたの登場人物の背の高さは?
・あなたの登場人物の職業は何?
・あなたの登場人物のセックスに対する態度はどのようなもの?
・あなたの主人公が最も幸福なのはいつですか?
・あなたの主人公は、どんな能力を最も持ちたいのですか?
・もしあなたの主人公が自分自身についてひとつ変えることができるとしたら、
それは何ですか?
・あなたの主人公が自分で達成したことで最もすごいと考えているのは何ですか?
・あなたの主人公が、最も大切にしている持ち物はなんですか?
・あなたの主人公の最大の無駄使いはなんですか?
・あなたの主人公は、いつ嘘をつきますか?
・あなたの主人公が最も後悔していることは何ですか?
・あなたの主人公は誰か?
・その主人公は何を望んでいるのか?
・その主人公が目的に到達するのを妨げているのは何なのか?
・あなたの主人公がする最初の劇的選択は何ですか?
・なぜ、あなたの主人公は、もっと容易な手立てを取る代わりに、
その選択をする必要があるのですか?
・主人公が劇的選択をすることで、まず何が起こりますか?
・主人公の劇的選択により、他の登場人物たちはどんな影響を受けますか?
・葛藤の焦点
−個人的な葛藤の焦点(自己不信にはまりこむ)
−個人間の葛藤の焦点(一人の登場人物の内的な不安が、もう一人の、
しばしば密接な関係のある登場人物に対して行動として示される)
−状況的葛藤の焦点 (自然の力との対立)
−社会的葛藤の焦点 (人と集団との間で起こる)
−関係的葛藤の焦点 (互いに相容れない目的を持つ敵対者との直接の対決)
・あなたの主人公の外的な目的を特定してみましょう。
・この最初の外的な目的は(内的な欲求ではなく)違った外的な目的に、
取って代わられますか?
・その外的な目的は、どのようにして観客に明確に識別できるようにされていますか?
・その外的な目的は、どのようにして観客にかかわりのあるものとされていますか?
もし主人公が目的に到達しなかったら、観客は何を失いますか?
・基本的な欲求の階層(マスロウの理論)
1 生理的欲求 :食物、水、空気、住居、セックス
2 安全への欲求:治安、安定、秩序、防御、恐怖や危険からの自由
3 社会的欲求 :愛、受容、一員であるということ
4 自我欲求 :尊敬、評判、自尊心、地位
5 自己実現欲求:創造性、自己表現、個人的な成就
・あなたの脚本で敵対者は、どんな外的な目的を望んでいますか?
・あなたの脚本で、もし敵対者がその目的に到達したら、結果はどうなりますか?
あるいは到達しなかったら、どうなりますか?
・あなたの脚本で、敵対者の道義的行動様式、すなわち、
彼あるいは彼女の価値は何ですか?
・あなたの脚本で、敵対者の価値はどのように主人公の価値と対立しますか?
・あなたの脚本で、語られるストーリーの文脈の中で、
敵対者の価値はどのように観客の価値と対立しますか?
・あなたのストーリーの主要な感情面のつながりは何ですか?
・あなたのストーリーに対する、観客の場所と道具への期待は何ですか?
・観客の自発的な不信の棚上げをないがしろにせずに、劇的に圧縮された時間の中で、
どのようにあなたのストーリーは信頼性を創造しますか?
・あなたの登場人物が暮らす時間と場所で確立される、
彼らの一般的な姿勢、価値、振る舞いは何ですか?
・文脈の要素
−劇的強調
−背景
−時間
−登場人物の行動様式
・ジャンル
−個人内の苦悩
−個人間の葛藤
−コメディー
−おとぎ話
−個人の探求
−探偵
−ホラー
−スリラー
−アクション・アドヴェンチャー
−形而上的苦悩
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・今思いつく限り、物語を面白くする要素
−秘密
−嘘
−謎かけ、暗号
−罠
−告白・独白
−許されざる恋
−幼馴染の再会
−苦悩
−主人公に似た者が現れる
−復讐
−裏切り、寝返り
−記憶喪失とその回復
−弱みを握る
−落とし穴にはまる
−一族の系譜
−突然変異
−変身
−同化
−偶然、シンクロニシティ、セレンディピティ
−手紙(本人がそこにいないこと、時間軸がずれていること)
−誘拐
−包囲
−特定の条件化に起こる幻覚、幻想
−誘惑
−別離(親子、兄弟、恋人)
−歌、唄、詩
−予告、予知、予言
−重大な選択、分かれ道
−失踪
−狂騒
−競争
−決闘、戦闘
−取換え子
−高貴な生まれの孤児
−わらしべ長者的な展開
−等価・不等価の交換
−喪失
−世界の果て、世界の終わり
−逃走
−季節の変化(寒さ、暑さ)
−破局・崩壊・破壊
−触媒、異界との通信
−特異能力
−異様な夢
−言い間違え、聞き違え、見間違う
−うまくいかないコミュニケーション
−階層・包含関係
−回想、フラッシュバック
−無意識、深層意識
−事故、事件に巻き込まれる
−特異な服装や装身具
−聖と俗
−聖痕
−盗む・奪う、与える・贈る
−流離、追放
−より強い武器の獲得
−時計と写真
−噂
−地図と宝探し
−マクガフィン(泥棒が狙う宝石や、スパイが狙う重要書類)
−残像、反響、連鎖
−勘違い
−贋物
−雨、霧、吹雪などの自然現象
−人間になついた動物たち、人間を襲う動物たち
−教師や従者といった役割
−反復
−三角関係
−逮捕と処刑、幽閉と脱出
−伝説、神話
−魔法
−極端に発展したテクノロジー
−パレード、行進
−地震・洪水といった自然災害、火災などの人為災害
−海辺や湖、路地裏、屋上
−隠す、匿う
−禁止と例外
−密告
−抵抗(レジスタンスやパルチザン)
−切り札
−密航
−落下と飛翔
−月と太陽、星座、彗星、流れ星
−宗教と信仰
−悪魔
−人造人間
−試練、困難
−裏側
−影と陰
−花(植物全般)
−若者たち
−同性愛
−旅と駅と宿、ヒッチハイク、一人旅
−鉄道や自転車、ロケットといった移動手段
−色彩感覚
−王冠と指輪
−自我の確立
−子孫への継承
−貧しさ、貧民
−富と豊かさ
−避難、難民
−疫病と治癒
−スパイ、二重スパイ
−日記と新聞、広告
−流通、フロー
−祭りとトーテム、カーニバル
−生まれ変わり
−分身
−意外な動機
−流転
−天国と地獄
−忌み嫌われるもの
−契約
−スポーツ全般(個人戦と団体戦、格闘技と球技)
−農業と狩猟
−儀礼、祭式
−捧げ物と贈り物
−成長譚
−王位継承者
−三つ巴
−トンネル、地下街
−暗闇と光
−秘められたセクシュアリティ
−進化と退化
−深海と空中
−死と誕生、再生
−幽霊
−虚無
−仮、試験的に行なう
−不安・怖れ、眩暈、興奮
−越境、往来、帰還
−鳥と魚と虫
−パーティー
−はぐれる、道に迷う
−そそのかす、そそのかされる
−静けさ、沈黙
−メビウスの輪
−擬人化
−ピエロ、フール
−装った悪役
−踊り
−定点観測
−視点の変化
−語り手の変化
−聞き手の想定
−混在する多言語
−作者の介入(メタフィクション)
−ミクロとマクロ、時間と空間
−五感
−読者の想定
−距離感
−クリシェ
−入れ子構造
−プロローグ、エピローグ
−一人称、二人称、三人称
−言葉のリズム、密度
−誇張、歪曲
−象徴、シンボル
−引用
−要約
−反、無、不、非
−対と半
−メタファー
−意識の流れといった手法
−言葉と世界に対するこだわり
−テーマとメッセージ、モチーフ
−モード、スタイル、ジャンル、テイスト
−モンタージュと転換
−パロディ、ナンセンス
−テクスト、テクスチュアリティ
−スローモーション、ストップモーション
−自己言及性
−トポス
−自己と他者