尼崎の事件

尼崎の事件が気になって仕方がない。
洗脳と虐待。身内同士のリンチ殺人。
どうしたらあのような異常事態が可能となるのか。
なぜ周りはその異常に気がつかなかったのか。できなくなってしまうのか。
警察も民事に手が出せずとかそういう態度だったみたいで。呆れる。
高松の例の件の両親は全身殴られて痣だらけで
全裸で助けを求めて歩いてたっていうんでしょ? それが民事?
というかその状態で自ら警察に駆け込まない、
そういう発想が封じ込められるというのが怖い。


因縁をつけて身包みはいで、生かさず殺さず虐待を続ける。
もし自分に降りかかったらと思うとゾッとする。
北九州の事件もあったし、程度の差はあれ同じようなことを行なっている人たちが
宗教が絡んだケースも含めて今もあちこちに存在するのではないかと思う。


読んだことないけど、『消された一家―北九州・連続監禁殺人事件』 (新潮文庫)
http://www.amazon.co.jp/dp/4101368511/
本質的には通じるものがあるけど、尼崎の方は規模が断然違う。


青森市でも首輪をつけられ虐待死した女性の事件がついこの間起こったばかりだ。
尼崎の事件ですっかり忘れられたと思う。
首謀者と共犯の4名が書類送検されたというところまでニュースで見た。
その後どうなったのだろう? どうもならないか。
そのうちのひとりが僕と同い年で、名前に覚えがある。
…いや、そんなはずはない。青森ではありがちな名前だ。関係ないだろう。


尼崎の事件は他にも沖縄や滋賀にも被害者がいるのだとか。
どこまで広がるのか。報道規制されるのが先か。
そして5年か10年かして忘れられた頃、
別の誰かが似たような事件を引き起こすかもしれない。
あるいは洗脳されたままの関係者が出所して、真似をして悲劇を繰り返す…
どんな方向に想像が広がってもゾッとする。