無念

先週末、大学の後輩が山で遭難したと聞かされた。
昨日の夜、遺体が見つかったと連絡が入った。


映画サークルで知り合って、僕の作品にも出てもらったことがある。
彼は死んだのではなく、失踪したのではないか、蒸発したのではないか。
連絡の直前までそんなことを考えていた。
僕はどうしようもないバカだ。


3つ下で、35歳の若さ。家庭をもって、子どももいる。
facebook の写真はまだ幼い子どもの描いた絵だった。
こんなことがあっていいのか。
この世界は絶望的なまでに非情だ。


いつ誰がどこで死んでもおかしくない年齢になった。
昨年も知っている方が若くして急に亡くなった。
その1ヶ月前にある場所でお会いしていた。
でもそのときは、またいつでも会えるからと特に話さなかった。
そのことを今でも後悔している。
以前お世話になったことのお礼であるとか、
言うべきことはいくらでもあったのに。


関西に移ってからもう何年も会っていなかったが、
彼とは facebook で何度かやりとりしたことがあった。
2月の熊野古道巡りを準備していたとき、伊勢神宮高野山の話になった。
あのとき会おうとしたら会えたはずだ。
やはり、またいつか会うだろうと思っていた。


これから先、そんなことばかりになっていくのだ。
そのことを受け入れなければならないのか。
何を思えばいいのか、分からない。


理不尽だ。