衆院選 '2012

16時の時点で書く。
この日は衆院選都知事選と最高裁判所の裁判官の「国民審査」が重なった。
僕は9時半に起きてそのまま投票に出かけた。珍しく入場待ちの列ができていた。
前回、民主党政権交代した2009年の衆院選は確か投票しなかったと思う。
去年か一昨年生まれて初めて投票所に行ったのだから。
政治ないしは政治家というものに興味がなく、関わりも持ちたくなかったから。
というかそもそもめんどくさかった。どうでもよかった。
一人一票なんて大河の一滴でムダだと思っていた。
そしてそれ以上に、この年でまだ一度も選挙に行ったことが無いがゆえに
投票所でモタモタしていい年して恥をかいたらどうしようという
後ろ向きな怖さがあった。


3.11があって年を越して今年もまたいろんなことがあって、
世の中がよくなっていくという気配は全くと言っていいほど生まれない。
そんな中、政治家たちの不祥事は与党だろうと野党だろうと
日々生まれては消えていった。
告示日の前から関心の高い人たちは維新の会の政策について、
自民党に政権が戻ったときの方向性について警鐘を鳴らしていた。
そして特に20代に向けて投票所に行こう、
白票ではなく選んで投票しようと呼びかけていた。
新聞・テレビを中心とする報道メディアの偏りや
数字の操作を指摘し、批判する声も多く見られた。
その多くが TwitterFacebook を通して得られた情報だった。
だから僕が知っていることも偏っているかもしれない。
ネット層とそれよりも大きな日本国民の大衆層とは全く別なのだから。


結局のところ、正直僕もまた、
誰を、何を、選んでいいのかよく分からない選挙だった。
誰かが言っていたけど「よりよい」を選ぶのではなく「より悪くない」を選ぶという。
脱原発とだけ言っていればいいかっていうとそんなわけでもなく。
何をどう政策として進めていけるかという理想的なプランはまだいいとして
その実行能力は? となると皆曖昧なのだから。
雇用対策ともなるとさらにあやふやになる。
(僕自身は一部の党を除くどの党が政権をとっても
 似たり寄ったり牛歩な現状維持でしか当面ありえなくて、
 運がよければモアベターな方向性に行く可能性もなくはない、ぐらいに思っている)


そこで何が起きているのかもよく分からない選挙だった。
Yahoo! ニュースを見ていると2009年よりも大幅に投票率が下がっていると言い、
TwitterFacebook を見ていると投票所の行列がすごいことになっていると言う。
どっちなんだ? みんなが主観でものを言ってるだけなのか?
たぶん、投票率は下がっているのだと思う。
ひとつには実際、選びようが無いのだし
(そして地方におけるかつてのような無言の圧力で
 誰がどこに投票することになっているかというしがらみも減ってるだろうし)
ひとつには一生懸命草の根的に投票を訴えている人たちへの
漠然とした違和感があるのだろう。それちょっとひきます、というような。


最後に。
誰に投票したかっていうことは書きたくないし、書くべきことじゃないんだろうけど。
今回の衆院選で杉並区:東京8区では山本太郎が立候補した。
あの、山本太郎。「元気が出るテレビ」のダンス甲子園に出て異彩を放っていて
面白がってみているうちにいつのまにか芸能界で生き残っていた。
3.11以後、暴走しだす。後先考えない理念としての反原発というか。
デモで目立ったり。太陽光発電の会社に入ってはすぐやめたり。
正直いいイメージ無かった。
だから「新党今はひとり」を立ち上げて杉並区から立候補したと聞いたとき、
「はぁ?」と思った。
志は買うけど3.11以後の主張も行動も浅はかで
一票を投じる気にはなれないと真っ先に対象外にした。


でも最後の最後、昨日の夜になって同い年だということに気づいた。
だったら僕は今、政治や現実を変えるために立候補するだろうか? 
何かするだろうか? ということを考えた。
今は全く支持できないけど、
彼ももしかしたら今後変わるかもしれないと期待してみることにした。
(石原幹事長は比例代表3位で何がどうあっても当選するんだろうし)


金曜の夜、荻窪駅前の広場で彼は集会を開いていた。
帰りが遅くなって23時頃通り掛かったら
まだ大勢の人たちが取り囲む前で演説をしていた。
(僕は興味なかったから、iPhoneで大きな音で Tame Impala を聴いていた)
その前、22時頃はジュリーこと沢田研二が応援演説に来ていたようだ。
ピンクのウィンドブレーカーを着たスタッフが街行く人たちに
チラシを配っていたけど、僕は無視して通り過ぎた。
今思うと一言何を言ってたのかだけは聞いてみてもよかったと思う。