青森帰省その8

7時半起き。
昨晩のしゃぶしゃぶの残りを
タマネギと一緒に玉子とじにしてごはんにかける。三平汁。
掃除機をかける。
雪は昨日ほどじゃないがそれなりに降っている。
片付けるのに30分ぐらいか。
突然母がお金をくれて、登山用品の店で
しっかりしたフリースを買いなさいと。
ユニクロなんかじゃダメ、モンベルがいいという。
「東京ならいくらでも買えるでしょ?」


妹夫婦が昼過ぎまで空いているということで車で
「またべい」まで連れて行ってくれる。
空は一週間ぶりの快晴。下北半島がくっきりと見える。
浅虫に向かう途中、手前に見える山が
夏山に白い塗料を塗ったんじゃないかというぐらいに見事な雪山で。
青空を背景に幻でも見てるような気持ちになった。
スイスだったかフランスだったかモンブランの写真のよう。
これを見ただけでも外に出た甲斐があった。


「またべい」は混んでるかと思いきや割りと空いていた。
田舎の食堂みたい。パロマの煙突式のストーブもあったし。
広い駐車場に中はテーブル席がいくつかあって20人から30人は入れるか。
混んでるときは外に並ぶという。
車が止まって入れ代わり立ち代わり客が出入りする。
おにぎりやライス以外にラーメンのメニューは
中・大・特大のサイズ指定のみ。
具はネギとメンマとチャーシューのみ。
味玉などのトッピングはなし。
こういう店のラーメンはほんと、完成度が高い。
大にする。580円。安すぎ。
「ひらこ屋」と甲乙つけがたいですね。


佃方面の本屋に寄ってもらって
帰りの新幹線で読む Rockin' on の最新号を買う。
そのまま南へ、通っていた高校の辺りを走る。
校舎も建て替えてガラッと変わったのだとか。
近くに駅もできるらしい。
西バイパスの方に出てカブストアへ。妹が母に頼まれた買い物を。
中に入るとむちゃくちゃ大きかった。


家に帰ってくると天気がよかったからか屋根の雪がどんどん落ちてくる。
それを裏山に片付ける。
降ったばかりの雪だとさらさらとした粉雪だろうけど、
何日か何週間か屋根に堆積するうちに凍りに近付いていく。
なので量は少なくても固くて思い。結構時間がかかる。
終わって缶ビールを飲んだらえらくうまかった。


その後の時間は『ベスト・アメリカン・短編ミステリ 2012』を読む。
2012年版はジョー・R・ランズデールが入ってるのは嬉しいけど、
ジョイス・キャロル・オーツが入っていないのが残念。
ゲスト・エディターのハーラン・コーベンの趣味か。
そもそも僕の好きな作品が少なかった。


夕方、温泉銭湯。今日も客は少ない。
久々に吹雪でも雪でもなく晴れた空の下を歩く。


夜は最終日前日恒例の母カレー。
明日持って帰る。そしてまた例によって、
袋を二重にするかしないかといったことでなぜか口論になる。
僕はいらないと何度も言ってるのに、
これだと小さいかなあ大きいかなあという感じで。
最後僕は怒鳴ってしまう。


駄菓子ベスト50を決める番組を最初の方だけ見た。
50位エイトチョコ、49位きなこ棒、48位フェリックスガム。
面白そうだったけど
『ベスト・アメリカン・短編ミステリ 2012』に戻った。


青森で眠る最後の夜。
缶ビールを飲んで過ごす。