Diamond Dust

知らない街 ひとりきり歩く
初めての夜 凍えそうな指先をかざす
雪が降りそうだと すれ違う人が言ってた
コートの襟を立てて 灯かりがひとつふたつ
ここがどこなのか 誰にもわからないのに
わたしはあなたに 会いに行こうとしている


白めく街 ひとりきり歩く
初めての朝 凍えそうな吐息が消えてく
冬は続くんだと あの子どもたちが言ってた
ブーツをそっと下ろす 足跡ひとつふたつ
ここがどこなのか 誰にもわからないのに
わたしはあなたに 会いに行こうとしていた


行き先のない列車に乗って
名前のない駅で降りて
失われた街の真っ白な通りを
途切れ途切れの声がかき消されて
氷の上を
今 氷の上を


ここがどこなのか 誰にもわからないのに
わたしはあなたに 会いに行こうとしている