『ONCE ダブリンの街角で』

金曜の夜、会社から帰って来てから『ONCE ダブリンの街角で』を観た。
ダブリンの街角で歌っている年食ってパッとしない風貌のギター弾きが
チェコ移民をピアノの弾ける若い女性と出会い、
演奏や曲作りを通じて恋が生まれかける。
しかし男にはかつて愛した女がいて、女は祖国に旦那を残していて。
拙い作品だけど(特に撮影は素人っぽい)、音楽好きにはたまらない佳作だった。


とにかく曲がいいんですね。
学校を辞めて13歳からバスキングをしていたというグレン・ハンサード
(聞いたことないけど Frames というバンドでの活動が長いようだ)
と、映画出演時には19歳だったマルケタ・イルグロヴァ。
(どこかあどけなさが残っていて、
 掃除機を引きずって街を歩くシーンは男心をくすぐりますね)
主役のふたりは役者ではなく、それぞれにシンガー・ソングライターで。
映画では自分たちでつくった曲を歌った。これがどれも素晴らしい。
主題歌「Falling Slowly」はこの年のアカデミー賞歌曲賞を受賞する。
http://www.youtube.com/watch?v=CoSL_qayMCc


その後ふたりは The Swell Season というグループを結成してアルバムを2枚発表。
実際に恋人同士となるが、2枚目の制作を前にして破局
マルケタ・イルグロヴァは先日紹介の
NoiseTrade からのライヴアルバムが素晴らしいですね。
http://noisetrade.com/marketairglova


映画と主演のふたりについてはこのブログを。
http://naokoguide.blog33.fc2.com/blog-entry-514.html


なお、最近になってミュージカルとして生まれ変わって
2012年度のトニー賞を受賞したようだ。
見てみると、えー… なんか全然違う。
http://www.youtube.com/watch?v=9NXMlRoUIAk